学部・学科・大学院
機械システム工学科
坂口 勝次(さかぐち かつじ)

職 名 | 教授 |
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学 位 | 工学博士 |
専門分野 | 伝熱工学 |
担当科目 | 熱力学Ⅰ、熱力学Ⅱ、伝熱工学、CAD/CAMシステムⅠ、メカニカルCAE など |
メッセージ | 私たちの生活では、熱エネルギーを利用するエンジンやタービンをはじめ、冷暖房、調理など熱を快適な暮らしに役立てています。一方では、環境破壊が進み、環境負荷が増大しています。熱工学研究室では、熱エネルギーの有効利用や再生可能エネルギーについて探究し、人と自然が共存・共栄する未来の循環型社会の実現に貢献していきます。 |
能動的伝熱促進法に関する研究
家庭用エアコンや産業用空調機などで重要な働きをする“熱交換器”の高効率化・小型化のため、熱を伝える(伝熱)性能の向上が重要になっています。伝熱性能を向上する方法の一つとして「気柱共鳴流れを利用する方法」に着目して研究しています。 この方法では,特殊な共鳴管を用いて管内で振動する空気の流速を増幅し,管内に設置された物体と気流との間の熱交換の性能向上を図ります。この方法は、スターリングエンジンの再生器,鋼板の製造工程における冷却,部品乾燥および乾式洗浄などへの応用が期待できます。

気柱共鳴流れ発生装置
太陽光発電/太陽熱利用ハイブリッド(PV/T)モジュールの開発
太陽光発電で現在普及が進んでいる結晶シリコン系太陽電池モジュールは、強い日射しによって高温になると出力が低下します。そこで、熱工学研究室では、太陽電池モジュールを間接的に水で冷却することによって出力の低下をできるだけ抑制し、同時に温度が上昇した冷却水(温水)を給湯に利用する『太陽光発電/太陽熱利用ハイブリッド(PV/T)モジュール』について太陽エネルギー利用効率の向上を目指す研究を行い、人と自然が共存・共栄する地球にやさしい技術の進展に貢献します。

ハイブリッドモジュールの仕組み(例)