【生物科学科(生物工学科から令和6年4月名称変更)】ラオス海外研修報告①ラオスに着いた!

【生物科学科(生物工学科から令和6年4月名称変更)】ラオス海外研修報告①ラオスに着いた!

ラオス海外研修は生物科学科生物工学科から令和6年4月名称変更)の特色ある教育の一つです。事前学習と三蔵祭でのラオスの紹介、そして大学からの奨学金授与と、ラオスでの研修に向けて準備を進めてきました。中には初めて日本を飛び発つ学生もいましたが、12月2日、ついにラオスにたどり着きました。異国の地です。最初に何を感じたでしょうか?あまり変わらず拍子抜けしたでしょうか?さて、たどり着いた世界は、これまでの世界とは異なる世界です。学生たちは、上手に咀嚼することができたでしょうか?今後、ラオスでの出来事を、いくつかの内容に分けて、報告したいと思います。本ブログでは、到着からビエンチャンの文化施設の見学までを、生物科学科生物工学科から令和6年4月名称変更)の佐藤(引率教員)が報告します。

下の写真は福山駅での出発前の写真とビエンチャン到着後の写真です。時差は2時間、10時30分に大阪を発ち、19時30分(日本時間21時30分)にビエンチャンに到着しました。着陸が遅れることもなく、ロストバッゲージもなく、大変スムーズにビエンチャンまでたどり着きました。空港では、LAODI社(ラム酒製造会社) 会長の井上育三さんと社長のシハッタ・ラスフォンさん、そして先にラオス入りしていた秦野名誉教授に出迎えていただきました。3人には昨年に引き続き、終始お世話になりました。空港を出て最初に見えた人の顔は秦野名誉教授でしたので、異国感は若干薄れました。

ビエンチャンに到着後、お腹がすいたので、ホテルの近くのラーメン屋で夕食を取りました。夜でもかなり暑く、日本とは全く異なる気候の土地にやって来たことを肌で感じました。日本時間で22時を過ぎていましたが、あっさりとしたラーメンで、皆、食べきりました。

その後、ホテルでゆっくり休み、次の日は9時にホテルをチェックアウトし、ビエンチャンの文化施設を訪問しました。この日は、ビエンチャンの見どころを訪問し、LAODI社のあるナーソン村へと車を走らせました。下の写真は今回の旅で3回もお世話になったビエンチャンのホテルです。町の中心部にあり、なんとコンビニが近くにあります。世界中、良くも悪くも便利になりました。

ラオスと言えば仏教の国です。学生たちも事前に学習していきました。人口の60%ほどが上座部仏教を信仰しており、街にはお寺がたくさんあります。日本とは異なり、どれも赤を基調としたカラフルな色彩のお寺が多いです。

次に訪問したのはCopeビジターセンターです。ここは戦争で残された地雷や不発弾によって体の一部を失った人のための義肢が展示されており、戦争が二度と起きないように来客を啓蒙するための場所です。アジア以外の皆さんもたくさん訪問しており、ラオスの戦争の爪痕の現状を学び、皆で平和を祈りました。

ラオスの宗主国はフランスであったこともあり、フランスの影響を強く受けています。中でもこのパトゥーサイと呼ばれる凱旋門はラオスの名所の一つです。国民の記念日ということもあり、今年は無料で上まで登ることができました。その下の写真は、これも有名な観光地でもあるタートルアンです。ラオスを代表する仏塔であり、一年に一度のお祭りでは、ラオス中からものすごい数の人々が集まり、盛り上がるようです。2日目は、このようなラオスの有名どころをめぐり、異国の風を少しずつ感じていきました。

LAODIに向かう前には、ビエンチャンの川魚を食べることのできるラオス料理屋さんで昼食を取りました。網かごに入ったもち米である「カオニャオ」は、ほとんどの学生にとっては初体験ですね。手で丸めて食べるのです。慣れないですが、味は日本人好みです。レストラン近くにはメコン川が流れており、近くには魚釣りの船の発着場がありました。採れたて(?)かどうかはわかりませんが、とってもおいしい川魚でした。メコン川の向こう側はタイです。学生にとっては最も国境に近づいた経験となりました。

さて、LAODIに向かって、いざ出発です。しかし、何かがおかしい。昨年よりも道路がガタガタなのです。1年でこんなに変わり果てるのかというくらいに、陥没有り、舗装無しの道路が続きました。車酔いのしやすい学生にとっては辛い道となりました。幹線道路がこの状態です。整備をしなければ道路はこうなるのだと衝撃を受けました。ところどころにある陥没した場所ではときおり事故が起こるとのこと。当然です。日本の道路が如何に安全で、如何に整備の行き届いているのかを実感することができました。

そんなこんなでLAODIに到着し、ラム酒を製造する過程を学ぶ時間がやってきました。その後の研修の様子は別のブログで紹介することにしましょう。さて、どんな研修が待っているかな?

 

学長から一言:今やすっかり定着した感のある生物科学科のラオス研修が今年度も実施されました。その報告の第一弾。海外初体験の学生も含めて、みんな元気に現地での研修を開始した様子が伝わってきます。学科の専門分野の一つである醸造の実態をラム酒製造のLAODI社で体験するばかりでなく、見るもの、聞くこと、食べるもの、何でも新しい異文化を力一杯吸収して欲しいものです。