【プロジェクトM】「因島キャンパス見学ツアー2023」を開催しました

【プロジェクトM】「因島キャンパス見学ツアー2023」を開催しました

こんにちは、プロジェクトMが今年も因島キャンパス見学バスツアーを実施しましたので、プロジェクトMの自称じいじ応援団長こと秦野名誉教授から届いた報告を企画・文書課がお伝えします。

 


このバスツアーは今年で3年目。過去2回は本郷川西側の小高い山の上にある遺芳丘小学校の児童親子を対象としてきましたが、今回は地域の希望で遺芳丘子ども会に声掛けをして参加者を募りました。その結果、かなり広い地域の親子連れから手が上がりました。

9月16日(土)11:00過ぎ、松永のスクールバス乗り場に受付を設置し、参加者を待ちます。この日は快晴でカンカン照りだったため、日陰のない受付はさすがに辛かったです。しばらくすると参加者が三々五々集まってこられました。名簿をチェックして名札を書いてもらい、大学要覧とお土産(鉛筆とボールペンセット)を渡して、バスが到着次第暑さを避けてすぐに乗ってもらいました。

親子連れの参加者は30人、地域の大人の参加者とスタッフ5人、プロジェクトMの学生スタッフ4人そして私の計40人のツアーとなりました。

バスの中で子ども会の会長さんと私が簡単に挨拶をして、いざスタートです。バスの中ではプロジェクトMの学生リーダーの荒木君が、福山大学の紹介とプロジェクトMの説明を行いました。

因島キャンパスでは内海生物資源研究所の太田教授が養殖施設と水族館の説明を、また本学の実習船第二爽風丸の柿内船長と有瀧教授が乗船体験を担当していただきました。

キャンパスに着くと、まずバスに積んでいた冷えた飲み物を配り、太田教授から今日の全体の説明を受けました。そして全体を2つのグループに分け、第1グループはキャンパス内の見学、第2グループはすぐに近くの桟橋で待機している第二爽風丸に向かいました。

いよいよ見学開始です。まず生まれたばかりの魚の赤ちゃんが2日くらいで目が見えるようになり餌が食べられるようになった時、どんな餌をもらっているかの説明です。それはシオミズワムシというすごく小さな動物プランクトンで、因島の研究所ではこれを培養して増やしています。そして他の栄養素と混ぜて、生まれたての魚の赤ちゃんに食べさせているのだそうです。太田教授はビーカーの底から懐中電灯を当てて、ちいちゃなワムシでも目に見えるようにして、観察させてくださいました。子ども達はちょっと緊張気味でしたが「見えた!」と小さな歓声を上げていました。

続いてキスやオコゼの養殖タンクの見学です。キスは、まだまだ小さい数ミリのものから約10センチくらいのものまで、成長段階ごとにタンクで飼育されていました。このキスはさらに大きなタンクへと移され、大型のテッポウギスになるまで育てられる予定です。またその隣では、オニオコゼも飼われていました。数センチのものから15センチくらいのまで別々のタンクで育っていました。オニオコゼもおいしい高級な魚ですが、こちらは食卓に上るまでに数年以上かかるそうで、因島の研究所である程度の大きさになるまで育てた後は、マークを付けて瀬戸内海に放流するのだそうです。大きくなって水揚げされたオコゼの中にマークの付いた固体が見つかれば、それは研究所生まれのオコゼさんだとわかるのだそうです。大きくなって戻って来~~い^〇^

そのまた隣のタンクでは、結構大きくなったキジハタが元気よく泳いでいました。このキジハタもマークを付けて放流されるそうです。キジハタ君、立派になってまた会おう!!

続いて水族館の見学です。子ども達のお目当てはむしろこちらだったのかもしれません。まずは入ってすぐのところにある、タッチングプールです。多くの子ども達が大水槽よりもこちらを取り囲みます。「ヒトデだ!」とか「ヤドカリもいるで」とか「ナマコがかわいい!!」などと、身体を乗り出して触っていました。

もちろん、大型水槽や数々の小型水槽の中を泳ぐ魚たちにも興味津々で、「これは何て魚?」とか「あっ ウツボだ」とか言いながら、ガラスに顔をくっつけるようにして見入っていました。保護者の方たちも「あれかわいいね」とか「きもち悪~」などと、子どもと楽しくお話しされていました。水族館では少し時間をとって、ゆっくり見ていただきました。

さて、実習船第二爽風丸は、研究所の近くの桟橋から出港して研究所の前を通り、因島大橋の下をくぐって布刈瀬戸(めかりせと)を往復するルートを航行しました。少し風がありましたが、ひどく船酔いする人もなく快適な船旅を体験しました。この布刈瀬戸は結構深くてその深い谷間は福山港の方まで続いているのだそうです。魚にとってなかなかいい住処ですね。因島大橋の下では、親子で写真を撮る光景が多くみられました。子ども達は「船が気持ちよかった」、「景色がきれいだった」など、感想を語ってくれました。

最後に、水族館入口の階段での集合写真です。皆さ~ん、お疲れ様でした、楽しんでいただけましたか?

 

今年も無事に因島キャンパス見学バスツアーを終えることができました。晴天に恵まれすぎて猛暑の一日でしたが、子ども達はもちろん保護者の方たちにも楽しんでいただけたイベントだと思っています。因島キャンパスのスタッフの方々、バス、飲み物、お土産をご提供下さった法人に感謝いたします。ありがとうございました。

プロジェクトMでは、これからも地域の皆さんや学内の皆さんと一緒に、おもしろくて楽しいことを企画しますよ。乞うご期待!

 

学長から一言;松永駅前の活性化を図る学生活動グループのプロジェクトMが、夏の一日、近隣の子ども達や親御さんを因島キャンパスに招いて、内海生物資源研究所の施設や活動の様子を見学してもらう催しが、楽しく実施できたようです。子ども達には良い思い出になることでしょう。プロジェクトMの皆さん、内海研の皆さん、お疲れ様でした。