【心理学科】CyPat FUの受賞報告です!

【心理学科】CyPat FUの受賞報告です!

昨年度末に開催されていた警察庁サイバー警察局主催の広報啓発コンテスト。福山大学サイバー防犯ボランティアCyPat FU(サイパットエフユー)は、見事審議官賞(優秀作品)を受賞しました!さらに今月、福山大学の理事長賞も受賞し、メンバー一同今年度の活動に胸を膨らませています。

警察庁で開催された表彰式の様子から、理事長室訪問、学長室訪問に至るまで、受賞に関連した一連の報告を心理学科の学長室ブログメンバー兼CyPat FUの顧問を務める大杉からお届けします。

 

広報啓発コンテストの概要と受賞作品

全国に存在するサイバー防犯ボランティアの知見・技術等を活用した広報啓発を行い、サイバー防犯ボランティア活動の活性化等を推進し、国民のサイバーセキュリティ意識の醸成を図ることを目的として昨年度初めて開催されたのが警察庁主催の本コンテスト。

「フィッシング対策部門」と「ランサムウェア対策部門」に分かれ、それぞれ予備審査を通過した12作品が、警察庁Twitter上での「いいね」等の件数を競いながら、サイバー警察局長等による審査を受けました。

わがCyPat FUは「ランサムウェア対策部門」で動画を作成し、その様子についてはこちらの記事で報告しています。動画作成は、CyPat FUにとっても初の試み。動画編集の高い技術を持つわけでもなく、編集ソフトを持っているわけでもない心理学科の学生が、心理学の知識とアイディアを詰め込んで全力で挑んだ動画です。

審議官賞(優秀作品)受賞の連絡をいただいたときは、メンバー一同本当に驚き、そして独創度や訴求度等、高く評価していただいたことを心から嬉しく思いました。

受賞作品は各部門合わせて4つ。すべての受賞作品は警察庁のこちらのページからご覧いただけます。ぜひご覧ください。

表彰式と関連イベントへの参列

2023年3月16日(木)に、警察庁で「サイバー防犯ボランティア広報啓発コンテスト表彰式」が開催され、CyPat FU代表の三村由佳さん(捜査心理学研究室4年・福岡県立城南高等学校出身)、メンバーの遠原 恵さん(捜査心理学研究室4年・広島県立安古市高等学校出身)、中原晴菜さん(心理学科2年・福山暁の星女子高等学校出身)が参列しました(私 大杉も同行しました)。

緊張の面持ちで始まった表彰式でしたが、無事賞状とメダルをいただき、全員でこの笑顔。ともに活動を続け、日頃から多くのサポートをしてくださっている広島県警サイバー犯罪対策課の方も一緒に、受賞を喜び合いました。

<表彰式の様子>

表彰式の翌日には、警察庁サイバー警察局の幹部の皆様との懇談会と、若手職員の皆様との懇談会が催されました。緊張しながらも、1つ1つの質問にしっかり答える学生メンバーたち。幹部の皆さんの深みあるお言葉の数々に、深い感銘を受けたようです。

<サイバー警察局における懇談会の様子①>

若手職員の皆様との懇談会は、終始和やかに行われました。職員の皆様にサイバー警察局の仕事について伺ったり、他のボランティア団体に所属する学生に状況を聞いたりしながら、自分たちの活動やその特徴についても伝えることができたと思います。CyPat FUのスカイブルーのユニフォームは、どこにいても存在感抜群!右下の写真は、作成経緯や作成時の工夫をお尋ねくださった職員の方に、背面のプリントも見ていただきながら皆で説明している様子です。

<サイバー警察局における懇談会の様子②>

理事長賞の受賞

表彰式を終え、迎えた新年度。新メンバー募集と定期活動の開始準備で慌ただしいCyPat FUのもとに、理事長賞受賞のニュースが舞い込みました。

教育学術新聞(2023年4月19日掲載/第2921号/「サイバーパトロールを県警と活動 福山大学 小学校で防犯教室も実施」)や、日本経済新聞(2023年5月1日掲載/「大学生が有害投稿パトロール ネットの「割れ窓」ふさげ」)で、立て続けにCyPat FUの活動を取り上げていただいたことも契機となり、5月1日(月)に理事長室訪問が実現しました。

これまでの活動への労いと今後の活動への激励を受け、学生も私 大杉も、心から身の引き締まる思いでした。再び、笑顔の集合写真です。

<理事長室にて集合写真>

学長室訪問

続いて、5月16日(火)には学長室訪問を行い、一連の活動とその結果について、学長にじっくり報告しました。ここまで様々な苦労もありましたが、温かい学長の言葉の数々に、一同苦労が吹き飛び、これからも着実に頑張っていこうと決意を新たにしました。

<審議官賞(優秀作品)受賞の経緯と表彰式の様子を報告する様子>

審議官賞(優秀作品)の賞状とメダル、スカイブルーのユニフォームを持って、最後に集合写真を撮りました。

<学長室にて集合写真>

受賞に関連した一連の出来事を経験した感想を、それぞれの学生に尋ねました。

  • 三村由香さん(CyPat FU代表・捜査心理学研究室4年・福岡県立城南高等学校出身)

ランサムウェア対策部門の審議官賞をいただけて、とてもとても嬉しいです!今回の広報啓発コンテストで、CyPat FUは初の動画作成に挑戦しました。広島県警の皆さんや先生方のお力を貸していただきながら、大学で専攻している心理学を活かした素敵な動画ができました。それを評価していただけて、みんなで頑張って本当によかったなと思います。
表彰式や懇談会では、警察庁サイバー警察局の局長や審議官、若手警察官など、普通に生活していてはお会いできない方々と、サイバー犯罪の対策や様々なことをお話できました。一生記憶に残る、大変貴重な経験となりました。他団体の方々とも交流でき、良い刺激をもらうことができました。
今年の広報啓発コンテストに参加することになったときには、さらに上の最優秀賞、局長賞を目指します!また、毎週の定期活動や地域の方への防犯教室など、今年度もみんなで力を合わせて取り組んでいきます!引き続き、CyPat FUをよろしくお願いいたします!

  • 遠原 恵さん(捜査心理学研究室4年・広島県立安古市高等学校出身)

審議官賞という素晴らしい賞を頂きました。こういった賞をいただくのが初めてなので、受賞したと聞いたときはとても嬉しかったです。警察庁で行われた懇談会で記憶に残っているのは、幹部の皆さんの「好きな言葉」と、他団体の皆さんの「ボランティアに参加したきっかけ」です。好きな言葉を聞かれてすぐに答えることはなかなかできない私ですが、幹部の皆さんがご自身のご経験を振り返りながら好きな言葉として私たちに様々な思い、教えを伝えてくださったことは、感銘を受けました。私も皆さんのように、「こういう風に生きたい」という志を持って就職したいと思いました。他団体の皆さんのボランティアに参加したきっかけも実に様々で、聞いていて楽しく、また大変勉強になりました。動画コンテストで本当に多くのことを学ぶことができたので、今後も頑張ろうと思います。

  • 中原晴菜さん(心理学科2年・福山暁の星女子高等学校出身)

私は今回の動画作成で、「撃退!ランサムウェア」という文字を筆で書きました。見る人の印象に残るためにはどうしたら良いのかを考え、工夫しながら書きました。最終的には、CyPat FUらしい動画を作ることができましたし、それが認められてこのような素晴らしい賞をいただくことができてとても嬉しかったです。また、表彰式、懇談会は、普通の大学生活を送っていたら絶対入ることができないであろう警察庁で行われました。他の県のボランティアの皆さんや警察の皆さんとお話をすることが出来て、とても有意義な時間でした。今後もサイバー犯罪をなくすための一助となるように、日々の定期活動を行っていきたいと思います。また今年もコンテストがあるそうなので、2年連続の受賞目指して頑張ります!

日頃の活動ももちろんですが、広報啓発コンテストも受賞イベントも、学生にはとても刺激的で、学びの多いものでした。このような機会を設けてくださった警察庁サイバー警察局の皆様には心から感謝をしておりますし、日々共に活動してくださっている広島県警サイバー犯罪対策課の皆様にも心から御礼を申し上げたいと思います。

まだまだ、これからもサイバー犯罪を防ぐ活動は続きます。微力ではありますが、それが重なれば大きな力になると信じて、CyPat FUは走り続けたいと思います。皆様、今後の活動にもぜひご期待ください!

学長から一言:心理学科のCyPat FUの皆さん、警察庁主催の広報啓発コンテストでの審議官賞の受賞に続き、学校法人福山大学の鈴木理事長からの労いと祝福を受け、喜びが益々大きくなりましたね。世の中でドンドン深刻化するサイバー犯罪、その防止にボランティアで取り組む地道な課外活動をこれからも頑張って続けてください。