【情報工学科】共同研究にもとづく次世代DX人材の育成プログラムを体験

【情報工学科】共同研究にもとづく次世代DX人材の育成プログラムを体験

NTTテクノクロス株式会社と共同研究契約を締結し、デジタルツイン領域で活躍できる人材の教育プログラムを開発し、学生に体験してもらいました。このことについて、情報工学科の中道が紹介します。

情報工学科のコミュニケーションデザイン研究室(担当:中道)では、NTTテクノクロス株式会社と共同研究契約を締結し、次世代DX人材の育成プログラムを開発しています。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉も聞く機会が増えてきたのではないでしょうか?
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査」では、DX推進を担う人材の状況について調査を行っていますが、その際にDX推進人材の種類として6つの職種を定義しています。プロデューサー、ビジネスデザイナー、アーキテクト、データサイエンティスト/AIエンジニア、UXデザイナー、エンジニア/プログラマです。
https://www.ipa.go.jp/ikc/reports/20190412.html

広島県では、将来的に産業DXを牽引する人材を育成するため、県内高等教育機関の理工系情報系学部等でデジタル技術等の高度な知識・技術を身に付け、「将来、広島県内企業等で働きたい!」という方に対して、修学に必要なひろしまDX人材育成奨学金を開始しています。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/72/dxchallenge-koubo.html

共同研究を行っているNTTテクノクロス株式会社は、NTTの研究所の先端技術をはじめ、国内外の様々な技術を掛け合わせたソリューションを創出している企業ですが、私たちは共に、次世代DX人材としてデジタルツイン領域を活用できる人材が欠かせないと考えています。そこで、協力の一環として、Googleで誕生したプロダクト開発における課題解決の考え方及びそのフレームワークであるデザインスプリントをもとに、5日間の次世代DX人材の育成に向けた開発サイクルを考案しました。この育成プログラムは、すでにデザイン思考を掛け合わせてユーザ体験を重視したサービスを提供しているNTTテクノクロス株式会社と、「仮想タッチパネルポインティングシステム」の技術開発と特許取得したわがコミュニケーションデザイン研究室とが共同で進めることによって実現したものです。

次の写真は、期末試験終わりの春休みを利用して、学生がNTTテクノクロス株式会社デジタルツイン事業部テックリードの山田俊哉氏がファシリテーターとして提供してくださった育成プログラムを体験しているところです。

NTTテクノクロス 山田さんからスプリントについて説明

NTTテクノクロスの山田俊哉氏からスプリントについて説明

開発したプラネタリウムのプロトタイプをテスト

開発したプラネタリウムのプロトタイプをテスト

この体験で明らかになったデザインスプリントの問題点を修正すれば、企業の開発プロセスの改善に役立つことが期待できます。

 

 

学長から一言:このところ急速な勢いで求められるデジタル人材や関連技術の開発に資するために、情報工学科のコミュニケーションデザイン研究室がNTTテクノクロス株式会社と共同で取り組む人材育成のためのプログラム開発。DXを一歩でも二歩でも前に進めるために、大いに頑張ってもらいたいものです。