【薬学部】盈進高校の皆さんが実践医療薬学研究室を体験訪問!

【薬学部】盈進高校の皆さんが実践医療薬学研究室を体験訪問!

12月21日(水)に福山大学ゼミ・研究室体験訪問で、盈進高等学校の皆さんが実践医療薬学研究室を訪問されました。このことについて、薬学部学長室ブログメンバーの猿橋が報告します。

今回の研究室体験訪問では、実践医療薬学研究室で取り組んでいるヘルスプロモーションを生徒の皆さんに紹介して一緒に考えてもらいました。

ヘルスプロモーションの説明です。
皆さん真剣に聞いてます!

まずは薬の飲み合わせについての説明を行いました。実践医療薬学研究室の3年生が作成した健康講座の YouTube を見ます。


続いて、YouTubeで取り上げた実験をします。

貧血の薬とお茶、貧血の薬とお水を混ぜてみます。

「真っ黒!」
「お茶の中に含まれるタンニンと鉄が結合して黒くなります。」
「やっぱり、薬は水で飲まなきゃいけないんですね。」

次に子供に対する薬の飲ませ方についての説明です。実践医療薬学研究室の3年生が作った健康講座の YouTube を見ます。

続いて、YouTube中で説明された補助ゼリーを使ってみます。坐薬も切ります。

「坐薬って握っていると溶ける」
「私の坐薬は溶けない」
「手が温かいと溶けます。冷たいと溶けるのに時間がかかりますよ。でも、直腸内は暖かいのですぐに溶けて血液中に吸収されます(33.5~35.5℃で溶けるよう設計されている)。だから、効き目が早いのです」
「へーそうなんだ」

最後にフレイル予防についてです。

「フレイルという言葉を知っていますか?」反応から見ると、初めて聞いた生徒さんが多いようです。

「フレイルは、加齢により心身が老い衰えた状態のことです。早く介入して対策を行えば、元の健常な状態に戻る可能性があります。だから現状を知って予防することが大切なんです。」

次に「指輪っかテスト」をしてもらい、「立ち上がりテスト」をしてもらいました。「若い皆さんは、簡単に椅子から立ち上がれますが、高齢者は、どうでしょうか?」と、高齢者疑似体験をしてもらいます。高齢者疑似体験キットを着けて、ロコモ度テスト(立ち上がりテスト)や、階段を歩いてみました。

皆で高齢者疑似体験キットを装着します。

立ち上がりテストをします。

「立ち上がれない」

 

ゴーグルをつけて歩きます。安全のため友達が支えます。

「よく見えない」

「通学で重いリュックを背負っているから、重いのには慣れています。リュックは降ろすことができます。でも、お年寄りの方はいつも重い荷物を背負っているようで大変だと思いました。」
「祖父母にもっと優しくしようと思いました」

高校生たちからは色々な意見が出てきます。

地域住民の方の健康リテラシーを高めるために、薬学部の学生が行っている取り組みを知っていただく機会になりました。

フレイル予防の健康講座は、現在3年生が作成中です。出来上がったら皆さん見てくださいね。

 

 

学長から一言:盈進高校の生徒の皆さん、薬学部の実践医療薬学研究室へようこそ! 大学での学びや研究を理解する上で、とくに将来薬剤師になろうと思っている人にとって、今回の研究室訪問は役立ったでしょうか。そうであれば、説明や案内のやり甲斐があったというものです。普段は聞き慣れない言葉や見慣れない道具に戸惑ったりしたこともあったかもしれませんね。