【心理学科】CyPat FUがサイバー防犯教室&警察との対話会を実施!

【心理学科】CyPat FUがサイバー防犯教室&警察との対話会を実施!

スカイブルーのユニフォームの認知度が少しずつ上がってきた、福山大学サイバー防犯ボランティアCyPat FU(サイパットエフユー)。この度、活動に注目した警察庁サイバー警察局の方々が広島県警サイバー犯罪対策課の方々とともに、わざわざ福山大学まで視察に来てくださいました。11月29日(火)の視察において、サイバー防犯教室の実施と対話会を行いましたので、本日はその様子を学長室ブログメンバーの大杉が報告します。

CyPat FU(サイパットエフユー)は、サイバー空間を通じて犯罪被害に遭う人を少しでも減らすために、毎週サイバーパトロールを実施するとともに、地元小学校等におけるサイバー防犯教室や、Instagram上での広報啓発活動(アカウントはこちら)を行っています。

サイバー防犯教室については、今年度はすでに2度、福山市立泉小学校(対面実施)福山市立熊野小学校(オンライン実施)で行っていますが、今回は福山大学から最も近い小学校、尾道市立西藤小学校において、対面でのサイバー防犯教室を行いました。

午前中に警察の皆さんに見ていただきながらサイバー防犯教室を行った後、午後に警察の皆さんとの対話会を行うという、学生にとっては緊張の1日!それぞれの様子を順に報告します。

西藤小学校におけるサイバー防犯教室

今年度3度目のサイバー防犯教室は、福山大学のお隣の西藤小学校で行われました。3度目とはいえ参加メンバーは毎回少しずつ変わりますし、今回は警察の皆さんの視察もあるということで、事前にメンバー皆でサイバー防犯教室の構成や資料を見直し、新たな教材を作る等の準備を丁寧に行いました。卒論や授業の課題の合間に必死で準備した成果が出せるのか、皆緊張の面持ちでのスタートでした。

始まってみれば最初の緊張はどこへやら。西藤小学校の6年生の皆さんが元気に手を挙げたり発言したりしてくれたおかげで、講義はスムーズに、いつも以上に楽しく進んでいきました。

CyPat FUのサイバー防犯教室では、インターネット、特にTwitterやInstagramなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する際に気を付けてほしい8つのお約束を具体例とともに説明していきます。8つの「こんな時どうする?」の問いに、小学生たちは自信を持って手を挙げてくれたり、首を傾げながら一生懸命考えてくれたりしました。

<講義の様子>

講義が終わったら、次は標語作りです。私たちCyPat FUは、広報啓発活動の一環として、Instagramでサイバー防犯に関する標語を投稿しています。そして、「標語を考える」という行為を通じてサイバー防犯に関する知識や興味を培うために、サイバー防犯教室で小学生にも標語を作成してもらっています。8つのお約束ごとにチームに分かれ、それぞれCyPat FUのメンバーがサポートしながら、皆で標語を考えました。

<標語作りの様子>

最後に、作成した標語を皆で発表し合いました。どれも素敵な標語ばかりで、拍手が絶えず沸き起こっていました。小学生の純粋な感性から紡ぎ出される言葉の数々に、学生も参加した大人もハッとさせられることがたくさんありました。

小学生だけでなく、担任の先生も校長先生も、さらには警察の皆さんも、標語を作成して発表してくださいました。皆で深く学べたという達成感と一体感が、教室中に満たされていたように感じます。作成された標語は、CyPat FUのInstagramを通じて、少しずつ公表していきたいと思います。

<発表の様子>

盛り上がった発表も終え、最後は皆で楽しく正しく安全にインターネットを使うことを約束し、「オー!」の掛け声とともに皆で拳を突き上げました。小学生の皆さんもとっても元気に約束してくれて、メンバー一同大いに喜びました。

<完成した標語の一部と、最後の決意表明の様子>

最後に集合写真を撮りました。撮影の時だけマスクを外しています。

<集合写真>

警察の皆さんとの対話会

サイバー防犯教室を終えた後は、大学に戻って対話会が開催されました。まずは普段の定期活動として、広島県警サイバー犯罪対策課とZoomで繋がりながらサイバーパトロールを実施しました。この日は視察のため、同じ教室内にも警察の皆さんがいらっしゃいましたので、通報に迷うような事案は対面でも画面越しでも聞ける贅沢な状況でした。おかげで、いつも以上にスムーズなパトロールができました。

<Zoomを活用した活動とサイバーパトロールの様子>

続いて、広島県警サイバーチャンネルを視聴したり、それに基づいてInstagramへの投稿作業をしたりしました。「継続は力なり」を信じて、今年も投稿を絶やさずに活動出来ていることは、とてもありがたいことだと思います。

最後に、警察の皆さんとの対話会を行いました。活動のきっかけや普段の活動で困っていること、活動で得られること等をお伝えした他、必要なサポートに関する情報や将来の目標等に関するお話も、それぞれの立場でじっくりとお話できました。

<サイバーチャンネルの視聴と対話会の様子>

対話会の締め括りとして、警察の皆さんから活動に対する温かいお言葉をいただき、実り多き1日となりました。

次に、CyPat FUメンバーからの今回の活動に対する感想を少しだけ紹介します。

  • 河野隼也さん(捜査心理学研究室4年・尾道高等学校出身)

今回の防犯教室では、過去2回のサイバー防犯教室での反省点(しゃべり方、スライドの文字やアニメーション、ジェスチャーなど)を何度も練習して挑み、最も良いと感じる防犯教室を実施することができました。標語作りでは4人チームの担当でしたが、積極的にサポートすることで、全員時間内に多くの標語を完成させることができました。対話会では、普段中々聞くことが難しい点についても教えていただくことができ、自分たちの活動についてもメンバー全員で協力しながらお伝えすることができました。大変なことは多々ありましたが、やりきることができ、充実感を得ることができました。

  • 橋本龍一さん(犯罪心理学研究室4年・山口県鴻城高等学校出身)

警察庁の方に防犯教室の様子を見ていただき、とても緊張しました。しかし、今年3回目の防犯教室かつ他のボランティアでも訪れている小学校ということもあり、今までで一番良い講義ができたと思っています。また、1年生から4年生までのメンバーが力を合わせて練習を頑張ったことも、今回の結果につながっていると思います。前回の防犯教室で反省点に上がっていた標語の作成に関しても、みんなで工夫したことで問題なく時間内に終えることができました。卒業する私にとっては今回が最後の防犯教室となりますが、最後に一番良いものを子どもたちに届けることができたこと、また後輩たちの逞しさを知ることができたことは、とてもよかったです。西藤小学校の先生方、ありがとうございました。広島県警察と警察庁の方々との意見交換会で印象に残ったのは、他のボランティア団体との関わりについてでした。CyPat FUは現在他の団体との関わりをほとんど持っていませんが、活動の質を高めるために、今後は他の団体の活動を知っていくことも大切だと思いました。また、警察の業務のことについても聞くことができ、多くの課があり様々な業務を経験できること、前職を活かしながら業務ができることが魅力的だと思いました。今回の意見交換会は今後の活動の幅を広げるきっかけになったと感じますし、個人的に聞きたいことも聞くことができたので、本当に有意義な時間になったと思います。警察庁の方々、県警の方々、先生方、貴重な時間を割いていただきありがとうございました。

  • 石井鈴黄羽さん(捜査心理学研究室3年・広島県立福山明王台高等学校出身)

準備から発表まで、ほぼ計画通りに出来たのでとても良かったです。小学生が私が思っていたよりも手を挙げたり反応してくれたりしたので、とても嬉しく、防犯教室に参加して良かったなと思いました。対話会でも、貴重なお話が沢山聞くことができ、充実した時間を過ごすことができました。

  • 迫里奈さん(捜査心理学研究室3年・広島県立上下高等学校出身)

防犯教室では、真剣に聞いてくれている小学生の様子を見て、このボランティアを続けて良かったと感じました。そして、この活動自体が警察の皆さんや先生方の協力によって成り立っていると思いますので、それに応えられるよう、これからの活動にも自信を持って参加していきたいと改めて決意しました。

  • 増田礼智さん(捜査心理学研究室3年・広島県立因島高等学校出身)

一言、大成功!に終えることができたのではないかと思っています。今までの防犯教室の経験が活きており、抑揚をつけたり言い方を統一したりなど、大きいところから細かいところまでしっかり改善し、グレードアップした防犯教室が出来たと思いました。また、何より良かったと思う点は、時間通りに発表・進行できたことです。警察庁の方と広島県警の方との対話会では、最初こそ緊張したもののすぐにその緊張が解け、たくさん自分の意見を伝えることができたと思います。警察の方々の意見をお聞きしたり、私たち大学生だからこそできることや将来の展望をお伝えしたりしながら、このCyPat FUの活動を広めるための工夫を多様な面で考えることができ、刺激的な時間になったと思います。 

 

サイバー防犯教室と警察の皆さんとの対話会を通じて、CyPat FUもメンバーそれぞれも、また一回り成長できた1日だったなと感じています。サイバー防犯教室の場を与えてくださった西藤小学校の皆様、遠方から視察に来てくださった警察庁サイバー警察局の皆様、広島県警サイバー犯罪対策課の皆様、改めまして御礼申し上げます。

年内の活動を最後に、代表と副代表の交代が目前に控えています。実はその前に、大仕事も控えているCyPat FU。良い続報がお知らせできるよう、年末まで活動を頑張ります!

 

 

学長から一言:サイバー犯罪防止、とくに子ども達への啓蒙活動で頑張っている心理学科のボランティアグループCyPat FUの皆さん、今回の活動はいつも以上に力が入りましたね。日頃からご指導下さる広島県警の方々に加え、警察庁でこの分野ご担当のプロからも直接ご指導を受けることができて、大いに腕を磨いたことでしょう。大学のすぐ側の西藤小学校で実施の防犯教室も周到な準備で大成功!めでたし、めでたしです。