【安全安心防災教育研究センター】「広島湾さとうみフェスタ2022」に海中探査システムを出展!

【安全安心防災教育研究センター】「広島湾さとうみフェスタ2022」に海中探査システムを出展!

令和3年度まで安全安心防災教育研究センターで取り組んできた福山大学ブランド研究「瀬戸内の里山・里海学」海中探査プロジェクトの研究成果を、12月4日(日)に広島市内で開催された「広島湾さとうみフェスタ2022」に出展しました。このことについて、スマートシステム学科田中准教授の報告を学長室ブログメンバー・機械システム工学科の内田が紹介します。

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スマートシステム学科の田中です。「さとうみフェスタ」は、広島湾を中心とした里海の保全に関する様々な市民レベルの活動を紹介・報告しあい、意見交換しあう場で、今年で4回目の開催となります。話題は、瀬戸内海の問題を知り、海を守ることを目的とする学術面・産業面に係る報告、海の清掃活動などのボランティア活動的なものから、津波避難訓練などの地域コミュニティ活動に関するものまで幅広く、市民ベース活動を基盤としたゆるやかな集合体です。

そのため、この催しには様々な分野の方が参加していました。基調講演を行った大神弘太朗氏は、昨日ダイブして撮影したばかりという広島湾の美しい4K動画を示しながら、今の広島湾の海中の課題を語っておられ、その斬新な講演に驚かされました。また、地元テレビ局のTSS(テレビ新広島)がSGDs活動の一環として、瀬戸内各地の海を守る地道な活動を丁寧に拾い上げて広報することにより、さとうみ意識を盛り上げてきていることが報告されました。若い高校生の皆さんの意欲溢れる研究成果の発表もあり、市民意識の高まりを感じさせるフェアでした。

様々な活動報告が行われた「トークセッション

様々な活動報告が行われた「トークセッション」

会場内に併設されたパネル展では、機械システム工学科・内田教授の「水中ロボット」、スマートシステム学科・仲嶋教授の「超音波通信」、同・田中准教授の「海底カメラ」の研究について、展示を行いました。

福山大学の展示コーナー

福山大学の展示コーナー

パネルを見学に来られた年配の男性は、近年のさとうみ意識の高まりに刺激されて初めて来場されたそうで、これからさとうみ保全の活動に参加したいとのことでした。また、さとうみ活動に日ごろから参加されているというご婦人は、本学の水中ロボットに興味を示され、大学と地域の小学校との連携でさとうみの活動が広がることに期待を示しておられました。

展示パネルを説明する田中准教授

展示パネルを説明する田中准教授

展示パネルを説明する田中准教授

福山大学の海中探査プロジェクトは、来年度から新しい方向での活動をスタートさせることを構想中です。来年度も一段と進んだ研究成果を、この「広島湾さとうみフェスタ」に出展したいと考えています。

※イベントの様子はTSS(テレビ新広島)のニュースで紹介されました(少しですが田中准教授も映っています!)。

瀬戸内海の未来を考える 企業などが取り組み紹介「さとうみフェスタ」 | 広島ニュースTSS | TSSテレビ新広島 (tss-tv.co.jp)

 

 

学長から一言:本学のブランド研究とつながりの深い「さとうみフェスタ」は、学内で取り組む海中探査プロジェクトの「水中ロボット」「超音波通信」「海底カメラ」など、日頃の研究成果の一端を展示したり、報告したりする好機会。来場者の皆さんの興味・関心を大いに沸かせたでしょうか。研究はますます進化していくようですから、どんな新たな成果が次々と生まれるか楽しみです。