【建築学科】大規模物流倉庫の建築工事現場見学会

【建築学科】大規模物流倉庫の建築工事現場見学会

広島市内や近郊都市の大型建築工事現場を見学する催しは、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年・21年と中止していましたが、2022年は3年ぶりに9月1日(木)に開催しました。今回も五洋建設様のご厚意により、GLP広島Ⅱプロジェクト工事の現場を見学させていただきました。建築学科都祭教授からのレポートです(投稿は学長室ブログメンバーの山本)。

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建築学科からは、3年生15名、1年生1名の計16名が参加しました。福山大学から建築現場の広島市中区江波南までは、スクールバスで行きました。秋雨前線の影響で大雨予想だったのですが、天気にも恵まれ、途中の広島平和記念公園にて昼食を兼ねた自由行動で周辺の建築物を体感してもらいました。

日頃、テレビで観ている広島平和記念公園であっても、来て直に建築物やモニュメントを体感することは、非常に価値ある貴重な体験です。また、現在の世界情勢を考えると、人類が忘れてはならないことがここに記憶されていると痛感します。

 

原爆死没者慰霊碑(3年生Kさん撮影)

原爆ドームにて(3年生Kさん撮影)

元安橋向こうの平和記念公園レストハウスを背景に

平和記念公園レストハウスの耐震改修工事も、施工は五洋建設様だったので、すでに2019年に現場見学させていただいていました。

今回、見学した建築物は、世界17カ国に事業展開するGLP(Global Logistic Properties)社の物流倉庫です。鉄骨造5階建て、東西に約102m×南北に約122m、延べ面積約4.6万㎡の巨大な建築物です。完成予想パースから大きさが想像できます。

 

完成予想パース(五洋建設様より)

見学会では、まず工事概要について、現場所長や職員の方から説明がありました。“工事現場は初めて”という学生がほとんどで、大学で学修する建築学とは異なりますが、全員が真剣に耳を傾けていました。

 

工事概要の説明状況

ヘルメットをかぶり、いざ工事現場へ

建築現場内は、写真撮影が許可されていませんでしたので掲載できませんが、この工事のポイントである床スラブの施工精度、鉄骨骨組の合理化が行き届いた建築工事現場であることが実感できました。

現場見学後に再度、質疑応答の時間を設けていただき、工事のことだけでなく、就活に関する質問にも快く答えていただきました。その後、朝礼看板前で集合写真の記念撮影(冒頭の写真)、ドローンによる記念写真も撮っていただきました。建物の大きさが際立ちます。

ドローンで撮影した集合写真(赤丸が我々見学者)

現場見学後の学生コメント
・現場でお仕事をされる方からのお話をゆっくり聞くことは出来ないので、現場を見る・現場での声を聞けるという事はとても貴重でした。授業で習ったりネットで調べたりしたICTの活用等についても、実際に現場で使用されている様子を見て、学びと繋げることが出来ました。就職に対する視野も広がりました。
・今回のような大きな現場は初めて見学させてもらいました。見学中、現場は緊張感が漂う一方、互いに声を掛け合うような良い雰囲気も感じられました。コンクリートを流し込む前の鉄筋の枠組みは、とても綺麗に組まれており衝撃を受けました。また、最初の説明時に見たパースと実際に現場で見た景色とでは、私のイメージと異なった場所もあったため、実際に現場に足を運んで状況を見るということは状況把握のためにも大事なのだと感じました。
・私は実際の現場を見ることは初めてだったので、すごく新鮮な気持ちで刺激になりました。今までは施工管理の仕事は大変そうだなと思っていましたが、五洋建設さんの現場は、設計や現場管理などそれぞれで人員を分けて、ICT化による業務の効率化が進んでいるなどのお話を聞き、現場を見てまわることで現場は大変さよりもやりがいがあって面白そうだなと感じることができました。
・現場を見るのは今回が初めてでした。大学では、建築について学んでいますが、実際に見たことがなかったので、コンクリートや鉄筋の組み方などあまりピンときていませんでした。今回、いままで学んできたことと結びつけながら見学しました。今までよりも、建築についてより理解が深まったと思いました。

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現場見学で、建築のより深い理解と様々な気付きがあったと思います。ご協力をいただきました五洋建設様に感謝いたします。

 

 

学長から一言:ドローンで撮影した写真に写った見学中の皆さんと比べると、建築中の建物の巨大さが分かります。現場見学は初めてという人も含めて、大学の教室では味わえない多くのさまざまな体験ができたことでしょう。このような貴重な機会をご提供くださった五洋建設の皆様に、私からも御礼を申し上げます。また、昼食のための休憩時間を利用して、ヒロシマを肌で感じる機会まで組み込まれた今回の学外研修のスケジュールを多としたいと思います。