【スマートシステム学科】第64回システム工学部会研究会での学生発表を行いました!

【スマートシステム学科】第64回システム工学部会研究会での学生発表を行いました!

3月6日(日)に開催された第64回システム工学部会研究会「変革する社会とシステム工学」で、スマートシステム学科4年生の村上力丸君と2年生の市川智也君が研究発表を行いました。この様子について、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)の伍賀が報告します。

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コロナ禍の下、今回の学会もZOOMを使ったオンラインで開催され、幹事である私(伍賀)は福山大学から参加、発表する学生の皆さんはそれぞれ自宅などからの参加となりました。

ZOOMによる学会開催の模様

 

私の研究室に所属している4年生の村上力丸君は「 実機ロボティック・スワームの協調行動に向けた全方位画像とセンサ情報の統融合に関する研究」というタイトルで、卒業研究の内容をさらに進めた研究結果を発表しました。多数の小型ロボットが集まって、蟻や蜂のように協力しながら仕事をするというロボティック・スワームの研究はこれからの技術として着目されています。村上君は小型全方位カメラを自作し、複数のセンサと組み合わせ、高度な動作ができることを目指しています。今後は大学院に進学し、さらに研究を深めていく予定です。

村上君の発表、ロボットの障害物回避動作実験のムービーを公開

 

昨年、ひろしまヤングベンチャー金賞受賞中国支部大会で学会発表も行ったスマートシステム学科2年生有志のドローンチームの一員である市川智也君は「小型全方位カメラとドローンによる災害情報収集システムの画像処理に関する研究」のタイトルで発表しました。これは、2019年より始まったドローンを用いた災害時情報収集システムの研究の一環で、2020年に寄付していただいたドローンを活用した研究です。下の写真のように、全方位カメラ、全方位サーモカメラを用い、それに画像処理を施して自動的に人間を探知するようなシステムの構築を目指しています。

市川君の発表、全方位サーモ画像の画像処理実験

全方位画像処理により、人間探知が可能になっています。

 

こちらの画像処理アプリに関しては、4年生の村上君が全面的にバックアップして開発を行っていますが、2年生は今後プログラミングを学び、オリジナルな画像処理アプリを開発する予定です。

今回の研究発表では、他大学の学生・研究者の皆さんから鋭い質問やコメントがありましたが、村上君も市川君も的確に答えることができていて感心しました。参加した教員からは「将来の展望や技術をどのように社会に役立てるかという視点がきちんと論じられて、我々が学生だったときの発表より数段レベルが高い」というお褒めの言葉をいただきました。

これらの研究は、2022年度も引き続き実施していく予定ですので、研究をさらにブラッシュアップし、世に出していくことを期待しています!

 

 

学長から一言:ロボットやAIやIT技術を駆使した“スマート社会”の実現のために、日々コツコツと必要な技術を開発していく学生諸君の姿が目に浮かんできます。自分のアイデアが形になり、思い通りに動いたときには、どんなに楽しいことでしょう。学会発表や各種の受賞など、その成果は確実に上がっているようです。羨ましくさえあります。こういう夢のある分野を志す若者がドンドン増えて行って欲しいものです。