【全学SD研修会】「発達障がいのある学生の理解と支援-合理的配慮と教育的対応-」をオンラインで開催!

【全学SD研修会】「発達障がいのある学生の理解と支援-合理的配慮と教育的対応-」をオンラインで開催!

12月7日(火)に「発達障がいのある学生の理解と支援-合理的配慮と教育的対応-」のテーマで、全学SD研修会がオンラインで開催されました。このことについて、人間文化学部心理学科日下部教授から以下のような報告が届きましたので、学長室ブログメンバーの庶務課の佐久間がお伝えします。

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心理学科の日下部です。12月7日(火)15:30~17:00に開催された全学SDについて報告いたします。

今回は、信州大学の高橋知音先生を講師にお迎えし、「発達障がいのある学生の理解と支援-合理的配慮と教育的対応-」のテーマで研修を実施しました。私立大学にも障害者への合理的配慮が今後義務化されることが決まる中、タイムリーな研修内容となりました。

発達障がい(神経発達症群)のうち、注意欠陥多動症(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)の行動特徴と課題への対応について、具体的な話から講演は始まりました。レポート課題の出し方、説明方法など、ちょっとした工夫が理解につながることのヒントを得ることができました。

また、合理的配慮について、事例検討では参加者の回答が一つにならないことから対応の難しさが改めて浮き彫りになり、何か一つだけの正解があるわけではない中で、みんなで考えていくことの大切さを改めて感じました。発達障がいへの配慮は、障がいを持たない他の学生にとっても役立つという点も印象に残りました。

社会に学生を送り出す機関としての大学の果たす役割を学生に寄り添って考えていく、その第一歩となる講演でした。明快でありながら優しい話し方で、具体例を多く交えた話に、あっという間の1時間半でした。コロナ禍のためにzoomでの開催でしたが、参加者からの質問にも答えていただき、多くの参加者が高橋先生とつながることができた有意義な研修会になりました。

 

学長から一言:学生本人からの申告があった場合、あるいは申告はなくても日常的な行動観察の中で発達障がいの可能性を思わせる事例は近年少なくなく、この問題はわれわれにとって決して「対岸の火事」や他人事ではありません。何とか手を差し伸べてあげたいと思っても、教職員としての自らの言動が適切なものかどうか大いに迷うこともあります。そうした中で、今回のSD研修は、オンライン開催であったにもかかわらず、発達障がいについての基本的な考え方から、出くわす可能性の高いいくつかの具体的な事例の対処方法に至るまで、すぐにも役立つ内容でした。改めて講師を務めて下さった高橋知音先生に感謝を申し上げたいと思います。