【機械システム工学科】「ロケット創作プロジェクト」の授業でロケットの発射実験!

【機械システム工学科】「ロケット創作プロジェクト」の授業でロケットの発射実験!

工学部の「みらい工学プロジェクト」は、工学部の各学科が取り組む学科横断型の教育プロジェクトです。本年度は10テーマで実施していますが、その中でも「ロケット創作プロジェクト」は機械システム工学科で担当しています。「ロケット創作プロジェクト」は、受講生がロケットを設計し製作していきます。このことについて、学長室ブログメンバーの小林が紹介します。

本年度から始まった「ロケット創作プロジェクト」は、ロケット解析プログラムを用いてロケットを設計し製作していきます。授業で使用したロケット解析プログラムは、機械システム工学科の学生が卒業研究で開発したプログラムで、ロケットの最高高度やロケットの安定性を解析することができます。
受講生たちはロケット工学などを学習した後、ロケット解析プログラムを用いて条件に合ったロケットを設計していきます。今回の条件はロケットの飛翔高度です。また、ロケット発射実験の場所は旧東村小学校のグラウンドです。グラウンドの広さを考慮して目標高度を25mとしました。受講生たちは目標高度まで安定に飛翔し、パラシュートで回収できるロケットを設計し、製作していきます。下の写真は、解析ソフトの結果を見ながらロケットを製作しているところです。質量は0.1g単位で設計しています。

 

7月19日(月)と7月26日(月)に、旧東村小学校のグラウンドでロケットの発射実験を行いました。
ロケットの発射の様子は、以下から見ることができます。

https://youtu.be/I4IgFRWBtmI

1回目の発射実験では、製作した機体の状態を解析し、2回目の実験に向けて改良を加えます。
機械システム工学科の田村くんは、「パラシュートの放出には火薬を使いますが、放出時にパラシュートが燃えないようにボディーチューブを長くするなど工夫することでパラシュートでの回収も成功しました。」と感想を語ってくれました。

1回目に発射実験に失敗した受講生も設計から見直し、ロケットを製作していました。その結果、2回目の発射実験では安全に発射することができました。ちなみに、もっと高く飛ぶロケットを設計したいという受講生がいます。みらい工学プロジェクトは前期の開講科目ですが、引き続きロケットの設計を進めていき、空高く飛翔するロケットを開発してもらいたいです。

 

 

学長から一言:工学部の学科横断型授業「みらい工学プロジェクト」は10テーマもあり、活気に溢れているようです。今回はロケット創作の報告。ペンシルロケットから始まった戦後日本のロケット開発を思い起こさせる超小型とはいえ、ロケットの設計から製作、さらに発射して安全に回収という一連の作業は、「ものづくり」の好きな人たちにはたまらない魅力でしょう。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の元スタッフである関田准教授も擁する我が工学部では、きっと本格的な学びができるはず。さあ、次はどの位の目標高度を目指しますか。