【スマートシステム学科】全国学会のロボティクス・メカトロニクス講演会で学生が発表!

【スマートシステム学科】全国学会のロボティクス・メカトロニクス講演会で学生が発表!

 6月7日(月)~8日(火)、一般社団法人日本機械学会主催の全国学会「ロボティクス・メカトロニクス講演会2021 inOsaka(オンライン開催)」が開催され、スマートシステム学科から2件の学生発表を行いました。このことについて、スマートシステム学科のブログ委員の伍賀が報告します。

 2020年度、昭特科学振興財団の研究助成を獲得した行平さんとひろしまヤングベンチャー賞を受賞した山本さんが中心となって結成された3年生と2年生の有志チームは、研究開発を進め「ドローンと地上ロボットによる災害情報収集システムの構築に関する研究」の題名で発表を行いました。今回の発表は、行平さんと山本さんが1年生のころから進めてきたドローン活用の災害対応システム開発の集大成で、研究の最終報告でもあります。実際の登壇発表は行平さんが行い、2年生は研究を引き継ぐためにサポートを行いました。

遠隔で発表を行う行平さん(3年生)とバックアップの市川さん(2年生)

 

 今回の遠隔開催での学会では、実際にカメラを使ったデモンストレーションを行い、それを発表する機会がありました。地上用ロボットを搭載したドローンを操縦するのは、ドローン操縦ライセンスを持っている荒木さん(2年生)です。3年生と2年生の協力体制でプロジェクトを進めました。

小型ロボットを吊り下げたドローンを操縦する荒木さん(右)

 

 このドローンを利用した災害情報収集システムは、2年生有志の面々が引き継いで研究開発の継続をしてくれるようです。福山大学発、とくにスマートシステム学科発の実際に社会に役立つシステムとして発展していってほしいですね。

左から3年生の山本さん・行平さん、2年生の松本さん・畑さん・市川さん・荒木さん

 

 大学院工学研究科電子・電気工学専攻の2年生で、香川研究室で研究に取り組んでいる新木さんは、ネットワークロボティクスのセッションで「レーザー光通信を用いた移動型センサーネットワークのためのビームトラッカー開発」の題名で発表を行いました。これは、彼が4年生の卒業研究から取り組んでいる研究テーマで、修士論文の完成に向けて着々と研究を進めている成果です。質疑応答はチャットを利用して行われ、開発システムの適用条件、有意性、駆動機構の詳細についての質問にテキスト入力で即座に対応していました。質疑応答の記録が直ちに残るのは、この形式の利点ですね。

遠隔で学会発表を行う新木さん

 

 今回の学会は、昨年に引き続いて遠隔での開催となりました。以下のような画面でオンラインで発表を行い、質疑応答前述のように、チャット形式で行いました(写真は新木さんの発表画面)。これまでの学会発表とは大きく異なり戸惑うところもありましたが、他大学の先生や研究者の方に興味を持っていただき、チャットでのやりとりが盛り上がったようです。学会での発表は、学生の皆さんにとっても貴重な体験となったはずです。これからも研究を頑張って進めていってほしいですね。

遠隔での学会発表の様子(新木さんの発表画面)

 

 

学長から一言:スマートシステム学科生の有志の皆さん、ここに載った写真を見るだけでもワクワクするような研究成果の発表だったようですね。全国学会で堂々の発表を行うなど、そんなに簡単にできることではないでしょう。きっと皆さんがアイデアを絞り出し、心血を注いで完成させた研究の成果なのでしょう。お疲れ様でした。そして、よく頑張りましたね。工学分野の研究はすぐに実際に役立つ内容が多いのだろうと門外漢は想像します。すでに完成された研究成果でしょうが、学会でのフロアから、今回はリモートの画面の向こうからの反応や質問を通じて、さらに改良を加える必要のあるところも分かったかもしれませんね。更なる研究の高みを目指して進んでください。