【国際経済学科】新任教員の紹介(1)~呉青姫講師~

【国際経済学科】新任教員の紹介(1)~呉青姫講師~

 今年度、国際経済学科に2名の教員が着任しました。そのうちの一人である呉青姫講師について、ブログ委員の白映旻が行ったインタビューの様子も含めてお伝えします。

 

自己紹介

 今年の4月、国際経済学科に着任した呉青姫です。専門は中国経済で、大学院時代には都市化進展過程における中国の格差問題に関して研究してきました。最近では、セーフティネットを大きなテーマにそれに関連する研究として社会保障や人的資本、労働問題に関して幅広く触れています。特に、ポスト社会保障を迎えた中国で台頭している国民諧栄養政策に関心を持ちつつ、栄養経済学を研究領域としています。欧米諸国は、1970年代末から1980年代にかけて、すでに栄養政策を構築しはじめていましたが、中国はこの点でかなりの遅れを見せていました。一方で、今世紀に入って工業化を成し遂げ、国民の所得水準が上昇するにつれて食生活も大いに変化してきました。「高所得≠健康増進」の現象はどのような要素の影響を受けているのか?について研究することが、私の最近のテーマです。また、海外事情を身をもって感じる・知ることが個人的な関心点であり、今までアメリカ、ヨーロッパ諸国、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、アジア諸国など約30か国と地域を一人旅したことがあります。福山大学でも、自分の価値を実現できるようにしていきたいです。

 

インタビュー

Q:福山大学に赴任される前のことをお聞かせください。

A:神戸大学国際協力研究科に研究員として所属しながら、関西圏内のいくつかの大学で非常勤講師として教える日々でした。

 

Q:福山大学の印象をお聞かせください。

A:着任した4月初頭には、キャンパス内は桜が満開だったので、緑に囲まれた“教育聖地”のようなイメージでした。ハード面では、未来創造館に先端設備が多く、深く感銘を受けました。ソフト面では、先輩教員の皆さんが学生指導において労苦を厭わず、使命感を持って尽くしている姿が非常に目に焼き付いて、心に刻まれました。

 

Q:福山大学の学生の印象はどうですか?

A:地元の学生が多く、地元の情報に強く、また個性豊かな学生や夢ある学生が多く、非常に活気あふれるヤングパワーを感じました。

 

Q:福山市の印象はいかがですか?

A:歴史ある街といった印象を受けました。市内には、まだあまり行ったことがなく(笑)、大学に来るまでの道沿いのアンティークな家並みやのどかな田園風景は本来憧れていたの風景なのでとても気に入りました。

 

Q:現在の研究テーマについて簡単にお聞かせください。

A:最近は、主に人的資本研究、特に栄養状況と労働生産性の関連性に非常に興味を持っており、両者の相互作用に関して研究を始めたところです。

 

Q:担当授業の内容について簡単にお聞かせください。

A:中国経済論を担当しており、主に中国が市場経済を導入してから今日に至るまでの発展可能な要素や阻害要因、さらに経済政策に関して取り上げています。おそらく学生にとっては聞きなれず新しく接する用語が多いため、できる限り分かりやすく解釈するように工夫しています。

 

Q:福山大学で成し遂げてみたいことがあればお聞かせください。

A:栄養経済学に関わる事柄が多いですが、今回の着任で良い研究環境に恵まれることになったので、本格的に同分野の研究を進めていきたいです。

 

Q:趣味はありますか?

A:新しい何かを学ぶことが趣味ですが、最近では福山山岳会に入会して、登山活動を楽しんでいこうと思います。

 

Q:座右の銘はありますか?

A:ためらいと怠慢は恐怖の源になりますが、行動は恐怖を治療する良薬です。行動力こそ、すべての決め手です。

 

Q:経済学部の学生へ期待することやメッセージ等をお願いします。

A:世界がより平和で、より美しくなるように、美しい夢をたくさん抱き、福山大学のキャンパスで良い宝を見つける冒険の旅を楽しんでほしいです!

 

 

学長から一言:呉青姫講師、福山大学へようこそ! 国際経済学科にふさわしいインターナショナルでフレッシュなスタッフを迎え、学科が活気づくこと間違いなし。どうぞ、ドンドン「行動」して下さい。さっそく「登山女子」デビューの由。目下、コロナ禍で行動を制限されているのが悔しい限りでしょう。収まるのを待って、山の清々しい空気を吸い、山頂に立てば、中国経済研究の斬新な切り口がひらめくこともあるのでは。大いに期待しています!