【税務会計学科】張楓教授が中小企業研究奨励賞を受賞!

【税務会計学科】張楓教授が中小企業研究奨励賞を受賞!

経済学部税務会計学科の張楓教授の編著『備後福山の社会経済史:地域がつくる産業・産業がつくる地域』(日本経済評論社、2020年2月)が、一般財団法人商工総合研究所が主催する第45回中小企業研究奨励賞の経済部門において、準賞を受賞しました。このことについて、税務会計学科の関下が報告します。

『備後福山の社会経済史』編著者の張楓教授

中小企業研究奨励賞は、商工組合中央金庫(商工中金)の創立40周年を記念して1976年に創設された歴史と権威のある賞であり、このたびの第45回は、2019年8月1日から2020年7月31日までに刊行された中小企業に関する日本語で書かれた図書又は定期刊行物に発表された論文(学術的研究および実務に有用な研究)を選考対象とし、77点の応募がありました。

経済部門唯一の受賞作となる『備後福山の社会経済史』は、戦後における地方工業地帯・地方都市の歴史的展開について、ここ備後の福山地区に着目して多岐にわたる製造業(機械工業、鉄鋼業、製網業、造船業)と商業・サービス業(小売業、観光業、デザイン産業)を事例に、地域と産業・企業との「相互作用関係」を重視する視点から実証的かつ総合的に検討することを課題とする著書となっています。

地方都市に花ひらく多様な企業の成功と蹉跌を戦前・戦後を貫く視角から鋭く描きだすと同時に、地域で技術や資源を継承し発展する中小商工業から東京一極集中を問い直す野心作となっています。大企業の下請けではなく、地方から自生的に集積していく機械工業・鉄鋼・製網・造船、小売・観光・デザイン産業を1世紀ほどの歴史的射程のもとに丹念に分析しています。

2月10日(水)の日本経済新聞と商工総合研究所のウェブサイト(https://www.shokosoken.or.jp/commendation/selected.html)で受賞について発表されたほか、3月3日(水)に授賞式と受賞記念講演会が予定されています。

 

 

学長から一言:張楓教授、おめでとうございます!!!オンリーワン、ナンバーワンの中小企業の多い、この備後福山に着目したこれまでの地道な研究成果が評価されましたねッ!今後のますますの発展を!