【スマートシステム】ROBOMECH2018に参加!

【スマートシステム】ROBOMECH2018に参加!

ロボティクス・メカトロニクス講演会 ROBOMECH2018 が、2018年6月2日から5日の日程で北九州国際コンベンションゾーンで開催されました。この全国学会に大学院工学研究科電気・電子工学専攻の沖研究室の大学院生2名と、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)の伍賀が参加してきましたので報告をします。

この学会は日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門が主催する、ロボットとその関連技術の学会発表の場で、今年の大会で第30回を数えます。会場の北九州国際会議場・西日本総合展示場はJR小倉駅から橋上デッキで直結されているとても大きな会議場です。大学院生は6月2日土曜日から、私は日曜日から小倉に異動しましたが、JR小倉駅ではスーツ姿に発表の資料を抱えた学生や研究者の姿がちらほら。大会の規模の大きさが伺われます。

小倉駅から歩いてすぐ、北九州国際会議場・西日本総合展示場

今回の学会は、発表数1300件、参加者1800名と大きな全国学会で、発表はポスター発表のスタイルとなっています。私の発表は6月4日の月曜日だったので、その日に参加した電気・電子工学専攻の大学院2年角野君、1年生白井君と会場で合流。すでに九州北部は梅雨入りしていたのですが、この日は晴天、会場はたくさんの人・人・人でものすごい熱気に包まれていました。

電子・電気工学専攻 大学院生 角野君(左)と白井君(右)

会場の西日本総合展示場新館1F展示場。熱気に包まれています。

私は現在研究開発をしている新型の触覚センサに関する発表を行いました。全国の大学や研究機関から多数の研究者が関連した研究の発表をしており、90分間の発表時間で本来ならば45分間の持ち時間なのですが、デモンストレーションや質疑応答に追われ90分ひたすらプレゼンテーションにかかりきり。喉を傷めてしまいましたが、自分のやっていることに興味を持ってもらえるということは研究者冥利に尽きます。また、多くの方々からアドバイスをいただき、情報交換を行い非常に濃密な時間を過ごすことができました。

新型センサに関する研究発表(※この研究はJSPS科研費 16K06396の助成を受けたものです.)

角野君、白井君の両名も現在とりかかっている自分の研究に関連する研究発表を見学し、たくさんの学びがあったようです。白井君の談「現在、沖研究室で行っている自律移動クルマ椅子に関連する研究が多数ありました。滋賀県立大で研究している障害児向けの電動クルマ椅子が大変参考になりました。いろいろと質問をしたのですが、フレンドリーに応対してくれて大変勉強になりました」とのことです。また、せっかくの機会に九州の名物をたくさん食べて遊んで大満足、充実した学会旅行になったようです。

会場での一コマ、論文集をチェック。Vサインする角野君。白井君 「この会場暑いですよ~」

会場での一コマ。学会発表を見学しこれからの研究に活かします!

講演終了後に、フライブルグ大学 Wolfram Burgard教授の特別講演「Probabilistic and Deep learning Techniques for Mobile Robots(移動ロボットのための確率的アプローチと深層学習技術)」が開催されました。近年ブームになっているディープ学習を自律移動ロボットにいかに使うか、研究はどの方向を目指すべきかについてのご発表。会場からも活発な質問が飛び交い活気のある講演で、大変勉強になりました。

Special Lecture”Probabilistic and Deep learning Techniques for Mobile Robots”

部門の30周年記念講演会のため、懇親会も盛大に行われました。懇親会には北九州のご当地ヒーロー「キタキュウマン」と「(株)悪の秘密結社」によるヒーローショウが開催され、海外からの参加者からは「なんとも日本らしいなあ~」という声が上っていました。

ヒーローショウでは悪役怪人に実行委員会の先生が拉致されそうになる一幕も

学会発表は、原稿の執筆、プレゼンテーションの準備がとても大変ですが、この苦労のプロセスを通じて思考や論点、技術や手法がどんどん纏まっていって、研究が自分のモノになるという感覚をえられる、今回の学会でもその思いを強くしました。ちなみに、来年6月にはROBOMECH2019 in Hiroshima が広島国際会議場で開催予定となっています。準備に気の抜けない一年となりそうですが、しっかりと頑張っていきたいですね。

九州ということでトンコツラーメンを堪能しました!!

 

学長から一言:院生も教員も、自分が見いだした新たな知見に、最新の知識や技能が降り注ぎ、会場内の熱気で加熱され、濃厚なトンコツラーメンが脳内に出来上がったことでしょう!!!このあとを楽しみにしていますよッ!!!