【心理学科】オンライン子ども遊び広場、始動!!

【心理学科】オンライン子ども遊び広場、始動!!

心理学科の発達心理学研究室は、子育て支援のオンライン化にも挑戦しています。

こんにちは。心理学科の福留です。本日は、COVID-19の影響による子育て支援の新たな挑戦について、赤澤淳子教授より紹介していただきます。

*********************                           

9月26日(土)、心理学科発達心理学研究室の3年生が29号館2階の会議室にて、オンライン子ども遊び広場を実施しました。

心理学科では、2007年度からJR福山駅北口の学校法人福山大学社会連携推進センター2階にある子育てステーションにおいて、地域に開かれた子育て支援活動を行ってきました。さらに、発達心理学研究室の学生がその運営に携わるようになり、今年度は6年目となります。「幼保連携型認定こども園 こどもえん つくし」(以下、つくし)と協働しながら、また皿谷陽子助手のサポートを得ながら、子育てステーションにて「子ども遊び広場」を実施しています。

例年だと、5月からほぼ月1回のペースで対面の子ども遊び広場を実施していました。しかし、今年度はCOVID-19の影響により対面での実施が難しく、大学の授業と同じくオンラインで実施する運びとなりました。さらに、大学の授業もオンラインで実施することにより、個々のペースで学習に取り組めるなど対面学習にはないメリットを見出すことができました。オンライン子ども遊び広場においても、何かしら創意工夫することにより、対面ではできないことが実施できる可能性もあれば良いと考え、全員事前準備から色々と話あって進めました。

まず、以下のようなチラシを作成し、これまでの参加者にメール配信したり、Twitterでも発信したりして参加者を募りました。また、こども園つくしの方からも、保護者に案内していただきました。しかし、9月は直前のお知らせとなったため申込者が少なく、そこで、知り合いにも声をかけ他結果。東京と横浜から1組ずつ参加があり、計3組の親子が参加してくれました。このように、全国から活動に参加できるのはオンラインのメリットだと思います。なお、子どもの内訳は、4歳男児が1名、3歳女児が1名、2歳女児が2名でした。

<募集用のチラシ>

10時30分になると、続々とzoomに子どもたちが参加してきました。まずは、MCの古和里奈さんが挨拶をして、その後は全員が自己紹介を行いました。そして、「できるかな?」という音楽に合わせて、身体をほぐす体操を行いました。草野裕兵さんがキリン、古和里奈さんがバッファロー、長谷川光さんがペンギンの面をつけ、首を回したり、肩を上げ下げしたり、動物ごとに違う振り付けで子どもたちと身体を動かしました。ちなみに、3人が付けている動物のお面は、池本美穂さんと木村日菜子さんが作成したものです。

<身体をほぐす体操>

次に、つくしからお借りした『はらぺこ あおむし』の大型絵本の読み聞かせを行いました。これは、木村日菜子さんと山田絵里奈さんが担当しました。絵本の途中で、あおむしが食べた食べ物をクイズ形式で子どもに聞いたり子どもたちが最近食べたものを聞いたりして、双方向のやり取りをしながら進めていきました。ここでは、人形劇のキャラクターも大活躍しました。

あおむしの絵本を読んだ後は、色紙で子どもたちにあおむしを製作してもらいました。折り紙の説明は長谷川光さんが担当しましたが、まだ2歳児はハサミを使えないのでお母さんに助けてもらいながら、3歳児と4歳児は自分で取り組む姿がみられました。そして、赤や黄色のカラフルで個性的なあおむしが完成しました。

当初計画していたのはここまででしたが、少し時間的余裕があったので、最後に絵本を活用して動物当てクイズを行いました。3歳以上の子どもは絵本の動物の名前をしっかり言うことができて、学生たちも感心しました。そして、最後にもう一度、音楽に合わせて体操をして約1時間の活動を終えました。

参加してくださった保護者からは「学生さん達はzoomでの運営が初めてとは思えないほど、完成度が高かったと思います~。子どもがお姉さんやお兄さんたちが優しかったと言っています。」「あおむし作りが楽しかったみたいで『もう1回!』と言っていました。今も『あおむしちゃーん!』と言って遊んでいます。」といった感想をいただきました。

2020年度はCOVID-19に翻弄されながらも、教員も学生も新しい教育方法等に挑戦し、成果も得られました。子ども遊び広場もオンラインで実施すると、福山市近郊だけでなく関東からも参加できることが分かりました。今後もオンラインで楽しめる活動について、工夫しながら継続していけたらと考えています。

***********************     

初めての試みにも関わらず、参加者の方々から好評いただけるとは日頃からの準備の賜物ですね。オンライン実施によって、地域を問わず開かれた子育て支援に拡がっていますね。

 

学長から一言:赤澤研究室の学生の皆さん、オンライン子ども遊び広場は、遠方からの参加者もあり、大成功でしたねッ!コロナ禍の下ならではの挑戦的試みはす・ば・ら・し・い!!!