【生物工学科】酵母の研究者 集う

【生物工学科】酵母の研究者 集う

<YEAST WORK SHOP 2019>西日本から酵母の専門家が集い、最新の研究成果を発表する研究会です。生物工学科 分子生物学研究室の学生を引き連れて参加した豊村助手から報告が届きましたのでお伝えします。生物工学科様々な研究を行っていますが、酵母の研究はバイオテクノロジーの中心的存在です。酵母の力を利用したパンやワイン作りについて、興味があれば是非生物工学科へ!生物工学科 佐藤

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生物工学科豊村です。私たち分子生物学研究室は、本学で学園祭(三蔵祭)の準備が行われる中、10月24日から2日間、酵母の研究会「YEAST WORK SHOP」へ参加するため、熊本まで行ってまいりました。福山を出る時は雨でしたが、熊本はちょうど晴れており、気持ちよく熊本大学を目指し会場に一番乗りしました。

早速、熊本大学の学食へ行きましたが、驚くほどスタイリッシュな建物でした。ここは工学部のキャンパスですが、なんでもこの建物は学生案を採用しているそうです、なるほど。食べ終えて外に出た時は雨だったため、外観の写真はありません・・・。

私たちの研究室は2日目の発表だったため、1日目は他大学の発表を拝見しました。本研究会は酵母に特化した研究会であるため、もちろん全て酵母に関する研究がずらりと並びます。参加者は、例年に比べて非常に多く総勢150名近い学生がこれまでの研究を発表していました。やはり、これだけの発表があると自分の研究のヒントになるようなものもあり、それぞれの学生が血眼になってディスカッションする姿は目を見張るものがありました。中には、高専生の姿もありました。

そして、研究発表後は、皆さんお待ちかねの懇親会です。熊本ではやはり焼酎が有名であり、会場には寄贈された焼酎や日本酒などがずらりと並んでいました。学生がメインの懇親会ということもあり、会場は飲めや食えやの状態でした。発表を終えた学生は、気が楽なようでした。一方、私を含めて引率組は端でゆっくりと飲んでいるだけでしたが、懇親会後は学生と一緒に温泉へ行きました。熊本といえば温泉ですね。いい湯でした。

翌日は、いよいよ今回の目的である私たちの研究発表でした。私たちの研究室からは全員が発表し、参加者へ研究内容を紹介した上で、盛んにディスカッションしていました。研究内容は、酵母の特性や特徴を解明する基礎研究が2題と、酵母を応用した発酵食品についての研究が3題でした。基礎研究においては、本研究室で記載した屋久島発の新種酵母について機能解析をしており、まだまだこれから発展する内容で、来られた学生や先生方にも物怖じすることなく発表していました。

一方で、本研究会では主に基礎的な研究が盛んなのですが、私たちの発酵食品については福山市で有名なバラから酵母を分離して用いていることもあり、パンやワインについて興味をもっていただけたようです。例年はワインを持参するのですが、今年は在庫がなく断念したことが悔やまれました。パンに用いるドライイーストは、既に市販化されているのでよろしければ、お買い求めください。バラの酵母パンについての過去のブログはこちら。ワインはこちら

研究会後は、修復中の熊本城へ行きました。熊本は2014年に大きな地震があり、甚大な被害が出ました。熊本城は特にひどい状態で、現在もほとんどが立ち入り禁止となっており、見ることができるのはほんのわずかとなりました。城に一番近いところまで登ることになったのですが、これが遠いこと遠いこと。私に城を攻めることはできないだろうなと思った熊本城でした。

私たちはヘトヘトのまま次の日から学園祭のスタッフとして、自慢のパンを配っていました。以上、ごく簡単に研究会へ参加した様子をお伝えさせていただきました。

 

学長から一言:学生の皆さん、研究発表は有意義でしたねッ!続いて大学祭で、お疲れさま!そして今は、授業と研究三昧かな?!?