【スマートシステム学科】新入生合宿に行ってきました!

【スマートシステム学科】新入生合宿に行ってきました!

4月5日と6日にツネイシしまなみビレッジにて、スマートシステム学科の新入生も、合宿オリエンテーションを行いました。大学生活のスタートを切るために必要な情報の理解と、様々な人々とのコミュニケーション促進および、実学としての工学を学ぶ第一歩を踏み出すことを目的としています。このイベントの様子を参加したスタッフのコメントを基に、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバー、伍賀が報告します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の合宿オリエンテーションでの共同作業は、関田准教授の指導でアイデアソン(アイデア+マラソン)「毎日をちょっと便利に楽しくする発想」を行いました。発想法の学習というのは、関田准教授が担当されるプロジェクトマネジメント(社会安全工学教育科目)、リスクマネジメント、リスクコミュニケーションなどの授業で根幹となるツールで、工学的なものづくりで役立つだけでなく、様々な仕事を効率よくこなすための思考の整理方法です。今回は、新入生を4つのグループに分け、各班で、「こんなものがあれば便利、こんなことができれば楽しい、というモノづくり」を提案するもので、システム工学思考の新しい時代に社会は工学に何を望んでいるかということを考えようというものです。

関田准教授よりイントロダクション「毎日をちょっと楽しく便利にする発想をしてもらいます」

各グループには、在学生のリーダーも参加しディスカッションを進めていきます。各グループの話し合っているアイデアには、「ほんものみたいな義手義足」、「紙の無駄をなくそう」、「砂漠を緑化しよう」、「クモ型害虫駆除ロボット」などがありました。このような、多くの企業の研究開発で広く使われ、エンジニアならば身につけておくべき発想法が「ブレインストーミング」と呼ばれます。各グループでメンバーが一丸となってとにかく発想を増やし、アイデアをすべて書き留めて、何らかの方法で整理し見える化していきます。

「ほんものみたいな義手義足」を議論するグループ

「紙の無駄をなくそう他」を話し合うグループ

いろいろ案を出して結局「砂漠緑化計画」に話がまとまっていきます。

このアイデアソンのオリエンテーションの内容は、二日目に、大きめの模造紙に議論したアイデアをまとめて各グループでプレゼンテーションをしました。その発表の資料を、ポスターカラーを使って製作します。発表資料も人目を引くように、デザインや色使いに工夫が必要、説明図や絵を入れて見やすくすることも大切、これらを役割分担して進めていきます。

様々なアイデアが「義手義足の開発」にまとまったようです。

こちらは歩行者の安全を獲得する「エアバッグシューズ」の発表です

各4グループで発表5分、質疑応答5分のプレゼンテーションを行いました。質疑応答では、各グループに鋭いツッコミが飛び交いました。「砂漠を緑化するのはどれくらいの規模で考えられるか? サハラ砂漠では無理そうだけど鳥取砂丘ならいけそう」、「エアバッグシューズは自転車に乗ってたら誤作動しないのか?」などなど、活発な意見交換や言い訳(?)の名言が飛び出し、有意義な発表の場となったようです。

アイデアソンの最後は、みんなで集合写真をとりました。

二日目の早朝は6:00から、数学のテストがスタートしました。特に学校推薦、AO入試で合格した学生には、昨年末より大学から各種の課題が出されており、入学までにみなさんかなり勉強してきたはず。その確認の意味もあるテストですが、起きてすぐのテストでなかなか目が覚めなかった人もいるようで苦戦したかな?

早朝から数学テスト、写真の時計は6:10

合宿2日目、ツネイシしまなみビレッジを昼に出発し、午後は福山ブランドと言える製造業、日東製網福山工場様 、キャステム様 を訪問しました。日東製網は、JAXAとともに宇宙ゴミ(スペースデブリ)を除去する導電性テザーを開発しており、この技術は世界で唯一のものです。無結節網製造装置の現場を技術担当の方に案内をして頂きましたが、独特の製網技術とその発想に新入生は皆、驚いていました。また、キャステムは、金属産業でありながら、カープグッズを開発したり、芸術と融合したりと革新的な活動が盛んで、こちらでも様々な発想に新入生は驚いていました。鋳造加工工場を見学し、鋳造の実習体験もさせていただき、小さな金属製のマスコットもおみやげに頂きました。

日東製網では業界説明のプレゼンをしていただきました

キャステムの鋳造現場を見学しました

今年も昨年に続き、時間が長く、非常に濃密な合宿オリエンテーションでした。新入生は皆、目を輝かせて帰路についたので、これからの4年間の福山大学での学生生活のプロローグとして、良い体験になったのではないかと思います。新入生の皆様、担当スタッフの方々お疲れ様でした。スマートシステム学科では、学生が活躍し学び成長するカリキュラムがたくさん用意されていますのでご期待ください!

 

学長から一言:大学への帰還が一番遅かったのが、スマートシステム学科でしたが、なんとなんと濃密な充実した合宿オリエンテーションでしたねッ!新入生の皆さん、素晴らしい大学生活の始まりとなったことと思います!!!