【人間文化学科】「これが神楽だ。」~海外でもその魅力を伝える!

【人間文化学科】「これが神楽だ。」~海外でもその魅力を伝える!

改めて驚きました。「継承」だけが「伝統」への向き合い方ではない。

学長室ブログメンバー、人間文化学科の清水です。こんにちは。今回は、伝統芸能である神楽のフィールドにて活躍する学生を紹介します。

 

人間文化学科4年生の増谷玲佑(りょうすけ)くんは、大都神楽団(おおつかぐらだん)に所属して活動を行っています(大都神楽団については以下に情報を載せています)。今回は、ヨーロッパ公演のためにロンドンを訪問することになり、先日学長室を訪問しました(学科長の小原教授と来室)。

大都神楽団について簡単に紹介します。

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島根県江津市。今年で結成20周年。島根県西部に伝わる郷土芸能・石見神楽の新たな担い手として、平成11年に結成。「森羅万象ここにあらわす」をモットーとして、風土薫る伝統的な石見神楽の魅力を伝えるべく、古典演目の継承に研鑽しつつ、新たな演目の創作を行うなど、継承と発展に向き合いながら活動している。神社の例大祭での奉納はもとより、県内外のイベント等に積極的に出演するほか、都市部での単独公演や海外公演にも取り組んでいる。

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増谷くんに「神楽の魅力」を聞きました。「さまざまな娯楽がある中で、神楽は身近な伝統芸能であり、若者からお年寄りまで全世代が熱狂できる。そこが素晴らしい」とのことです。

確かに。ご覧下さい、こちらの写真を(クリックで拡大します)。

迫ってきます。実際に見れば、その迫力に言葉が出ないのでは!?!日本の神事において神に奉納する神楽。その舞台は神聖な場所であり、そこで舞われる神楽はまさに「魂の舞い」と言えるのかもしれません。

神楽の素晴らしさを海外で伝えるという大きな使命を持って、増谷くんはロンドンに旅立ちます。頑張って下さいね!

◆大都神楽団について◆

日本遺産「石見地域で伝承される神楽」

・全国郷土芸能協会会員

・広域石見神楽連絡協議会 会員

・江津市石見神楽連絡協議会 理事

・石見神楽劇場「舞乃座」実行委員会

・年間約50公演

・保持演目41演目

 

〈主な出演歴〉

2008年                     
・インドムンバイ、チェンナイ公演         

2009年                     
・10周年記念公演(江津市)全保持演目披露                

2011年                      
・全国夜神楽フェスティバルin松江城       

2012年                     
・中四国神楽フェスティバル(広島市)         

2013年                      
・大阪単独公演(大阪梅田)             
・ロシア ウラジオストク              
(ワークショップとデモンストレーション公演)

2015年
・トルコ コンヤ国際神話音楽フェスティバル
・江津市内神楽団体選抜として参加

2016年
・ふるさと祭り東京(東京ドーム)江津市石見神楽連絡協議会として参加

2018年
・イスラム教アジアムスリムの方との交流公演(江津市山辺神社)

2019年
・石見神楽劇場「舞乃座」開設
定期公演スタート

 

学長から一言:増谷君はごくごく幼いときから、目が神楽に釘付けになる幼児だったそうで、天賦の感性にも恵まれているみたい。。。と言っても、目の前に座っているのは、むしろ華奢に見えるごく普通の青年。。。いつかぜひ公演を拝見したいものです。。。ロンドンでの公演がんばって!!!帰国報告も待っています!