【大学教育センター】「メタセコイア賞」受賞の松田学長による講演!(令和元年度第1回SD研修会)

【大学教育センター】「メタセコイア賞」受賞の松田学長による講演!(令和元年度第1回SD研修会)

広島大学女性活躍促進賞「メタセコイア賞」を受賞した松田文子学長による令和元年度第1回大学教育センターのSD研修会が、ワークライフ支援室(男女共同参画推進室)研修会を兼ねて開催されました(6月19日(水))。
その模様について、学長室ブログメンバーの石丸(経済学科)が、写真と資料を交えながらお伝えします。

これから始まります

司会の杉原教授

始まりました

新聞3紙の見出しに見る女性・男性のワード

新聞3紙(朝日新聞・中国新聞・産経新聞)の見出しから女性と男性に関するワードに注目してみると、いかに女性が注目されているかがわかります。
この3紙をチョイスしていることも、松田学長のバランス感覚の表れとのことです(場内で笑い)。

聴衆に語りかける松田学長

1945年の敗戦が転機となって男女とも自己実現を認める方向へ

子どもを産まない選択肢を入手することで出生率は減少へ

特に男性の50歳未婚率の増加が目立ちます

近隣諸国も出生率は低下

男女平等思想は法制化

熱心に聴き入る教職員

男女とも出産後も職業を続ける意識が高まっています

平成9年以降は共働き世帯が主流に

女性は非正規労働者の割合が顕著となっています

正社員・正職員であっても女性の給与は男性に及んでいません

民間企業の女性管理職も増えてはいますが決して多くはありません

ここ20年あまりで女子短期大学への進学率が低調に(学部進学率は増加)

時代が変わっても分野の男女割合はあまり変化なし

日本での女性研究者の割合はなかなか増えません

スマホやタブレットなども活用しながら大勢の教職員が熱心に聴き入っています

松田学長も熱が入ります

生産年齢人口の減少を食い止めるだけの年少人口の増加が見えません

女性のライフコースの変化

平均寿命と健康寿命の推移

この資料で私(石丸)が個人的に印象的だったのが、女性の平均寿命は男性よりも長いのに、健康寿命はそれほど長くないということです(少ない給与で頑張ってきたというのに・・・)。ここから言えることは、特に女性に対する介護の需要があるはずだということでしょう。家庭内での老老介護が現実としてありますが、家庭単位に責任を押し付けるのではなく、社会全体の対策として介護施設を実感的に利用しやすい料金設定に見直した上に介護業界で働く方たちの待遇面がもっと改善されないといけないのではないでしょうか。

健康寿命も資産寿命も大切

年金問題は本当に問題です。

福山大学の女性問題(ハラスメントのことではありません)

なかなか超えない女子学生3割の壁

女子学生を増やすためには何が必要ですか(話は佳境に入ってきました)

福山市内の高校生が福山大学に入学する割合(男女比は7対3)

福山市内在住高校生3年女子の本音

もっと福山市に活気を!知的好奇心を呼び起こし就職にもつながる学部学科が選ばれる?

質疑応答では談笑の場面も

松田学長は、研究者として駆け出しのころに「女性であることを言い訳にはするな」と指導教官に厳しく言われたそうです。実際に「結婚・出産・育児を抱える女性研究者を育てることの難しさに直面した」という場内からの声もありました。最後の松田学長の笑顔の奥に現実の重さが垣間見える思いです。

最後になりますが、この度のメタセコイア賞の受賞、誠におめでとうございました!

 

学長より一言:こんなに話しにくい講演は初めてでした。。。もうこりごり。。。聴衆の教職員の皆様、お疲れさま!!!皆さんも、きっと、もうこりごりですねッ!?!