【税務会計学科】日商簿記検定試験対策講座を実施

【税務会計学科】日商簿記検定試験対策講座を実施

 経済学部の資格取得支援委員会では、「絶対合格!日商簿記検定対策講座(6月検定)」を開講しています。学長室ブログメンバーの経済学部税務会計学科の関下が、本講座の内容を紹介します。

 

 今回の対策講座からは、関下と4月から新任教員として税務会計学科に着任した坂内助教の2人で運営しています。

 経済学部では、経済学・経営学を理解する上での基礎となる簿記(基礎簿記)が必修科目として設定されています。そこで、本対策講座の目的は、学部必修科目である基礎簿記で得た知識の定着を図ることで社会人としての基礎力を養成し、かつ日商簿記検定試験3級の合格をすることにあります。

 また、経済学部では金融機関への就職希望者が多いことからも、学生が将来を見据えて日商簿記検定試験の資格取得を行うことは大きな意義を有していると思われるため、これまでも継続的に対策講座を実施してきました。

 それでは、本対策講座の具体的な内容の紹介に入っていきましょう。まずは、対策講座のタイムスケジュールを紹介します。

 

 日商簿記検定試験は、年間3回(6月、11月、2月)行われます。そこで、本対策講座では検定試験の2~3カ月前(主に土曜日と日曜日)から受験する上での重要論点の解説や問題演習などを行っています。

 こうしたタイムスケジュールに従って対策講座を運営している理由は、日商簿記試験の問題傾向として仕訳や試算表、精算表などは配点が高く設定されているためです。本対策講座では、これらの論点の重点的な演習を行っています。こうした取り組みを通じて、本試験を突破するに十分な力を参加の学生たちにつけてもらうことを目標としています。

 さらに、今年度から日商簿記検定試験に大きな変化がありました。例えば、日商簿記3級における大きな変化として、これまでの試験では個人商店を対象とした商業簿記でしたが、今年度からは小規模株式会社を対象とした商業簿記へと様変わりしました。

 日商簿記が対象とする会社の形態が変化したことにより、これまで扱われていた個人商店特有の論点(引出金など)は試験範囲から除外されることとなりました。それと同時に、株式会社が会計を行う上で必要とされる論点(株式の発行、剰余金の配当、繰越利益剰余金への振り替え、法人税、消費税)が新たな出題範囲として盛り込まれることとなりました(詳細はリンク先)。

 そのため、本対策講座においても、これまでの出題範囲・重要論点の再確認をしつつ、今後の試験において出題が予想される新範囲をもカバーするように徹底的な解説を行っています。

 

 

 本対策講座には、税務会計学科の学生だけではなく経済学部全体から受講者が来ており、さらには薬学部など他学部からの受講者もますます増えてきています。加えて、日商簿記3級の受験を予定している学生だけではなく、3級取得後に日商簿記2級の合格を目指している学生も来て勉強に励んでいます。

 

 

 本対策講座に参加している学生は、担当教員に質問しながら疑問点を解決したり、その一方でお互いにわからないところを教えあうなどしています。また、「学生間の横の繋がり」を大事にしながら学生同士ともに資格取得を目指す仲間として成長しあう関係が築かれており、皆が資格取得に向け勉強に励んでいます。さらに、本対策講座に参加していた(している)学生のうち、すでに日商簿記検定試験の2級や3級を取得している学生も対策講座に参加してくれることがあり、これから日商簿記検定試験を受験しようとしている後輩などの学生に対して、質問に対応してくれたり検定試験の合格方法などを伝えてくれたりしています。このように、本対策講座を実施することによって、全体として「学生間の縦の繋がり」も生まれています。こうした「学生間の縦横の繋がり」や学生同士がともに資格取得を目指す仲間として交流・成長をしていく姿を見ることができるのは、教員冥利に尽きるものです。

 以上のように、本対策講座は日商簿記検定試験の合格のために十分な力をつけてもらえるよう戦略的な対策を行うとともに、学生の交流・成長の場としても大いに役立っているのではないかと思われます。

 最後になりましたが、日商簿記検定試験の合格を目指す福山大学の学生は学部・学科を問いませんので、是非、本対策講座の門をたたいてみてください。

 

学長から一言:日商簿記3級の試験では個人商店を対象とした商業簿記から小規模株式会社を対象とした商業簿記へと変化、と言うのはおもしろいですね。。。学生の皆さん、簿記力の成長と人間関係力の成長と、両方しっかり手に入れて、また朗報で学長室ブログを賑わせてください。。。期待していま~す!!!