【学友会 弓道部】静寂の後に訪れた2位の悔しさ
今年もこの季節がやってきました。12月7日、広島の総合体育館弓道場に於いて広島県学生弓道新人戦が開催されました。
新人戦は、大学に入学してからあるいは、高校から弓道をやっていた学生などいろいろな経歴を持つ大学弓道にかかわって1年目の学生のみが参加する大会で、現在の広島県内での立ち位置をそれぞれが確認できる大会です。
今回、福山大学からは、1年生10名が参加し、団体の部で男女とも2位になったことを弓道部顧問の片桐が報告いたします。
新人戦に参加した弓道部1年生
この大会は、試合当日に本番の環境で弓を引いて最終調整を行えるありがたい大会です。
なお、学生の試合では、試合の前日に最終調整を本番の環境で行えたり、できなかったりします。
他県で開催される大会では、試合前日の授業が終わってからの移動が多いため最終調整が行えずに大会に望むことが多くなりました。
試合前、各校入り混じっての調整練習風景
さて、今大会の勝敗は、男女とも3人一組で競う団体戦と、個人で競う個人戦があり、学生は4本づつを1回とし、時間をおいて、それを5回繰り返し、的中の総数で競う試合形式でした。残念ながら、大会参加者の全員が4本×5回の射技が終わったあと、男女とも個人戦では、良い結果が残せませんでした。
しかし、団体戦では、
まず男子団体で福山大学Aチーム(情報工学科 内山涼平、情報工学科 山崎湧磨、海洋生物科学科 後藤綸斗)は、4本×5回の射技が終了後、4チームの的中数が同数で並んでおり、順位決定戦へ進みました。
順位決定戦は、各自1本×3人の的中数で順位が決定します。同じ的中数が続いた場合は、勝敗が決するまで、各自1本×3人を繰り返します。
順位決定戦は、4チームがほぼ同時に試合を開始するため、会場には、静寂の中、矢の飛ぶ音が聞こえ、的に中(あた)った後、少し時間をおいて、湧き上がるどよめきと的中に対する敬意の拍手が沸き起こります。外れた時は、ただ「すかっ」という「的(まと)」以外のものに当たった音のみが聞こえ、会場には静寂が押し寄せてきます。
観客席から、各大学がかたずを飲んで観覧しているところ
このようなプレッシャーの中、福山大学Aチームは、順位決定戦の1回目は、的中数が2本で1位、2位決定戦へ進みました。つづく2回目は、残念ながら、的中数が1本で、相手チームは、2本で、惜しくも優勝できませんでした。
的中、優勝チームの的中と福山大学Aチームの的中
写真(男子、福山大学Aチームのメンバー)
一方、女子団体で福山大学チーム(心理学科 馬場彩乃、心理学科 福島佳音、海洋生物科学科 園田穂香)は、4本×5回の射技が終わった時点で、準優勝が確定していました。
写真(女子、福山大学チームのメンバー)
参加した後藤さんからのコメント:
一番最初に来るのはやっぱり悔しいです。改めて弓道での1本の大切さを実感しました。でも、最高の仲間と広島県の新人の中で2位という記録を取れたのは本当に自信につながるしうれしかったです!それにしても、勝つからには1位をとりたいので、これからももっと練習を頑張って行きたいです!!
参加したすべての学生が、「一瞬の静寂の後の歓声と敬意の拍手」を求めて、今日も、福山大学内の弓道場で練習に励んでいます。応援をよろしくお願いします。
学長から一言:恒例の広島県学生弓道新人戦に出場した本学弓道部の1年生選手がそれぞれ大いに頑張りました。各人が矢4本を5回放つ個人戦では期待した成果をあげられませんでしたが、団体戦に出場した男子チームの3人は決定戦で惜敗で2位。女子チームの3人も準優勝という好成績。それぞれ実戦での反省を胸に、これから先の諸大会での優勝を目指して精進してください。期待しています。




