【スマートシステム学科】卒研発表会と修士論文公聴会を開催!

【スマートシステム学科】卒研発表会と修士論文公聴会を開催!

スマートシステム学科では、2月12日(火)の午前中に「スマートシステム学科卒業研究発表会」、同日の午後より「電子・電気工学専攻修士論文公聴会」が開催されました。工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)の伍賀が、いくつかの研究を紹介します。

卒業研究と卒業論文の執筆は大学での学修の集大成を言うべきもので、学生の皆さんはこの1年間、各自の研究テーマに取り組んできました。また、工学部棟の外では年始から寒空の下で卒業研究の実験に取り組む4年生の姿も見受けられました。

音響装置を使った実験を行う三谷研究室の大学院生と4年生

今年度の卒業論文の提出は2月4日(月)で、年末年始の時期も卒研生は卒業研究と卒論執筆に追われてなかなか大変だったようです。毎年のことですが、卒論の提出が終わったら卒論に対する各教員のコメントや質問への対応対策を考えて卒論発表のための資料製作が始まります。ゼミ室では、卒研生が夜遅くまで発表の練習をする姿を見ることができました。研究室の先輩が行ってきた研究を引き継ぐものもあり、毎年研究のレベルが上がっているように感じます。また、今年の卒業研究の特徴は、福山大学が取り組んでいるブランディング推進のための研究プロジェクト「瀬戸内の里山・里海学」に関連したものも数多くあったことです。

卒論発表にあたっての仲嶋学科長の挨拶

仲嶋研究室の信本くんによる「音によるベッド内の行動推定」

 スマートベッド関連の研究です

スマートシステム学科は、「瀬戸内の里山・里海学」では「里海の藻場探索プロジェクト」を推進しています。そのため、藻場探索用の海底カメラの開発、衛星を利用した藻場の状況解析、水中用ドローンの開発に関連した卒業研究もありました。瀬戸内海の海中の状況や生態系の観察に関して異なったアプローチがとられており、大変興味深いものでした。

田中研究室の村上くんによる「藻場探索用海底カメラのための物体追跡技術の開発」

こちらに紹介していた海底カメラです。

関田研究室の勝部くんによる「瀬戸内の藻場状況定量解析に向けた基盤研究」

衛星画像を利用した藻場解析です。

沖研究室の皿田くんによる「藻場の生態系観察に適したROVの開発」

水中用ROV(遠隔操作機)の開発です。

今回の研究に対しても、当学科で決められたルーブリックに従って、教員全員によって厳正な審査が行われました。評価項目は昨年と同様、研究目的の理解、積極性、研究の進捗、発表方法、質疑応答ですが、質疑応答では教員からの厳しい質問が飛び出てきて、学生の皆さんはなかなか大変な場面も見られました。しかしながら、卒研発表の練習の成果が発揮され、大過なく無事に終わったという印象を受けました。また、この卒研の発表は多くの3年生及び2年生も会場で聴講しており、研究を知ることや発表の仕方を学ぶという良い機会になったようです。

さらに、同日の午後1時からは、電子・電気工学専攻の修士論文公聴会が開催されました。こちらのページでも告知されているように、沖研究室の角野友来人くんの研究「ROSを用いた電動台車の開発とGMVC,GPCを用いたライントレースの高性能化に関する研究」の発表が行われました。この研究も過去何度かブログで紹介したカルガモロボット に関連するもので、角野くんは長年、無人移動車両に関する研究を行ってきました。その集大成となる発表であり、大変興味深いものでした。

沖研究室の角野くんによる「ROSを用いた電動台車の開発とGMVC、GPCを用いたライントレースの高性能化に関する研究」

今年の卒研発表及び修論発表も無事に終わり、あとは卒業を待つばかりになりました。しかし、個人の卒業研究は纏められて一区切りがついたのですが、各研究室で取り組んでいる研究テーマに沿った研究はこれからも続いていきます。聴講した3年生の皆さん、新しく大学院で研究を続ける皆さん、次の研究に向けて頑張っていきましょう!

 

学長から一言:卒研発表や修論発表で「研究をまとめて、発表する」というのは、論理的思考力とそれを他者に伝えるコミュニケーション力の総動員の成果ですねッ!社会に出てからとても役立ちますよ!!!学生・院生の皆さん、よく頑張りましたねッ!では、学位授与式(通称、卒業式)で、お会いしましょう!