【生物科学科】卒業生の橋本悠汰さんらが手がけたワインが、フランスの著名な国際ワインコンクールで金賞受賞!

【生物科学科】卒業生の橋本悠汰さんらが手がけたワインが、フランスの著名な国際ワインコンクールで金賞受賞!

生物工学科(現・生物科学科)の卒業生で、現在は「せらワイナリー」醸造責任者の橋本悠汰さんが中心となって手がけた「シャルドネスパークリング」が、フランスで開催された第19回フェミナリーズ世界ワインコンクールで、日本ワイン・スパークリング部門の金賞に輝きました。岩本博行学科長より報告です(投稿はブログメンバーの吉崎)

 


せらワイナリー シャルドネスパークリング 750mL

フェミナリーズ世界ワインコンクール

このコンクールは、ワインの本場フランスで開催される、世界的に評価の高いワインコンクールです。2007年の創設以来、毎年世界中から約5,000本ものワインが集まり、女性ソムリエや醸造家、ジャーナリストなど約600名によるブラインド・テイスティングで審査が行われます。審査員がすべて女性であることから「女性たちが選ぶ、女性に贈るワインコンクール」としても知られています。そんな中で、橋本さんらのワインが金賞を受賞したのですから、まさに快挙です(しかも単独受賞)。

収穫したブドウを搾汁機にかける橋本醸造責任者

卒業研究を活かしてワイン醸造家の道へ

橋本さんは、生物科学科吉﨑隆之准教授のもとでワイン醸造を学び、「赤色清酒酵母のワイン醸造への応用」というテーマで卒業論文を取り纏めました。卒業後はセラアグリパークに就職し、現在はせらワイナリーで醸造責任者を務めています。20代の醸造責任者は全国的にも珍しく、中国・四国地方のワイナリー・葡萄園が加盟する中四国ワイナリー協会では、最も若い醸造責任者だそうです。

発酵タンクを攪拌している様子

金賞受賞のエピソード

そんな橋本さんに今回の受賞についてうかがったところ、「気軽な気持ちで応募したのですが、まさか賞をいただけるとは思っていませんでした。発表に先立ち届いた受賞通知に、最初は何かの間違いじゃないかと、信じられない思いでした。」と笑いながら話してくれました。このエピソードからもうかがえるように、橋本さんは常に謙虚な姿勢で、日々のワインづくりに向き合っています。

受賞について笑顔で語る橋本醸造責任者

瀬戸内の里山から世界へ

自然豊かな世羅の地で育まれたブドウと、橋本さんらの丁寧な手仕事、そして真摯な思いが海を越えて高く評価されたことは、せらワイナリーはもちろん、私たち福山大学にとっても大きな喜びです。せらワイナリーではもう一人、卒業生の久保田隼生さんも働いています。卒業生がそれぞれの現場で力を尽くし、地域から世界へと羽ばたいていく姿は、在学生にとっても大きな刺激となり、励みになることでしょう。

橋本さんほかせらワイナリーのみなさま、本当におめでとうございます!

今後のさらなるご発展を、心より応援します。

受賞を喜ぶ橋本醸造責任者(生物科学科玄関にて)

 

学長から一言:本学の生物科学科卒業で、若くして地元世羅ワイナリーの醸造長を務める橋本悠太さん、ワインの世界的なコンクールで金賞獲得の快挙、ほんとうにおめでとうございます。これまでもワイン造りの新たな試みで、何度もメディアでも取り上げられて来ましたが、やはり実力が本物であることが証明されました。これこそまさしく「地域から国際社会に繋がる“未来創造人”」。母校として誇らしい限りです。

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