【心理学科】PACE福山支部が学内で指導員養成セミナーを行いました!

【心理学科】PACE福山支部が学内で指導員養成セミナーを行いました!

すっかり寒い毎日ですが、心理学科のPACE福山支部はホットな活動を続けています。

本日は学内における指導員養成セミナーの様子について、心理学科濱本有希助手からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。

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心理学科の濱本です。

PACE福山支部(ぺーすふくやましぶ)は、11月16日(水)に大規模小学校での地域安全マップ作製指導を行いました。このビックイベントの報告は後日行うこととして、本日は10月26日(水)に行った地域安全マップ作製指導員養成学内セミナーの様子をご紹介します(PACE福山支部に関する過去の記事はこちら)。

大規模小学校での指導となると、大勢の指導員が必要です。定期的に学内セミナーを行っているPACE福山支部ではありますが、この度、再度心理学科の1年生から4年生に対して募集活動を行い、学内セミナーを開催することとなりました。

地域安全マップの活動とは、子どもたちに「犯罪が起こりやすい場所」と「犯罪が起こりにくい場所」を理解させ、危険回避能力を向上させることを目的としたものです。具体的には、事前講義、フィールドワーク、マップ作り、発表会という流れで1日かけて行う体験型の学習プログラムとなっています。このプログラムの実施には、犯罪機会に関する知識、統率力、コミュニケーション能力を備えた指導員が必要です。地域安全マップ作製学内セミナーでは、このような人材を育成することを目指しています!!!

1.事前講義

まず、事前講義として、「PACE福山支部の活動」に関する説明をした後、「犯罪が起こりやすい場所」と「犯罪が起こりにくい場所」の見分け方についてパワーポイントを用いて解説しました。犯罪機会論や犯罪原因論の理論に加えて、小学生に対して指導する際に用いるキーワード「入りやすい」「見えにくい」についても説明しました。

<学生が使用したスライドの一部>

<学生が講義をしている様子>

2.フィールドワーク

普段、小学校で地域安全マップ作製指導を行う際には、事前講義の後に、実際に街に出て「安全な場所」や「危険な場所」を探すフィールドワークを行います。しかし、今回のセミナーは、学内開催でかつ時間に制限があったことから、実際にフィールドワークを実施することができませんでした。

そのため、PACEメンバーで相談をして、フィールドワークの部分を工夫して、時間短縮しました。具体的な方法としては、実際にこれまでに小学生と一緒にフィールドワークを行った際に撮影した写真をディスプレイに表示し、そこがどんな場所なのか、どんな要素があり、なぜ危険・安全だと考えられるのかなどについて、参加者に対して問いかけながら説明する形をとりました。

<フィールドワークで学ぶ内容について説明する様子>

3.マップ作り

マップ作りは、普段通りの方法で行いました。フィールドワークまでは講義形式だったのですが、ここからは参加者も自分たちで考えて、手を動かして、マップを作る作業を行いました。小学校での活動では、見守りやアドバイスをするのみで、指導員は実際に手を出したりはしないのですが、今回は参加者が大学生ということもあり、一緒に作業をすることになりました。

<PACEメンバーも一緒にマップ作りをしている様子>

4.発表会

完成したマップを持って前に出て、発表会を行いました。発表会では、いつも全員が感想を発表します。PACE福山支部のメンバーは、自分たちが主催した地域安全マップ作製セミナーを経験して感じたことなども含めて、様々な感想を発表しました。次回は、今回のセミナー参加者も含めて一緒に企画をし、もっと素敵なセミナーを実施できると良いなと思います。

<発表会の様子>

5.まとめのあいさつ

最後のまとめのあいさつでは、11月の大規模小学校での活動への参加を再度呼びかけました。その結果、会場にいた参加者全員が、小学校での活動に参加したいと言ってくれました。今回の学内セミナーも大成功です!

<まとめのあいさつの様子>

学内セミナーを通して、地域安全マップ作製のやりがいや楽しさを伝えることができました。PACE福山支部の活動は、私(濱本)が大学生の頃に始まり、16年間も続いている心理学科でも最も長いボランティア活動の1つです。これからも、たくさんの人に参加していただきたいです。そして、私(濱本)も一緒に、色んなことに挑戦していきたいです!

最後に集合写真を撮影しました。

<集合写真(撮影の時だけマスクを外しています。)>

学内セミナーを終えたPACE福山支部のメンバーの感想をいくつか紹介します。

  • 川谷勇太さん(犯罪心理学研究室3年・島根県立平田高等学校出身)

11月に行う新涯小学校での地域安全マップ作製指導に向けて、タイトなスケジュールで始動してしまった学内セミナーだったため、準備不足が不安でした。しかし、大杉先生や濱本先生のサポートもあり、なんとか本番をうまく成功させることができたと思います。僕は、今回のセミナーで講義の導入部分を担当しました。初めてこの役割を担当したので、人に教えるために、改めてPACE福山支部とは何なのか、そしてなぜ地域安全マップを作るのかなどを振り返ることができました。この経験は、僕の今後のボランティア活動にも必ず活かすことができると思いました。新涯小学校での地域安全マップ作製指導も頑張ります!!

  • 増田礼智さん(捜査心理学研究室3年・広島県立因島高等学校出身)

学内セミナーでは、私たちの活動について参加者に理解してもらい、今後の活動に参加してくれるメンバーを1人でも多く増やしたいと考えていました。特に、私は安全な場所・危険な場所を見極めるためのキーワードを伝えるとても重要な部分を担当していたので、できるだけわかりやすく説明できるよう心がけました。講義の内容を考える際には、私自身も、初心に返って、どうすれば伝わりやすいか自分が聞く側だったらどうすれば見やすいか考えながら取り組みました。マップ作りでは、参加者の覚えの早さに驚きました。私が、「え?やったことあるの?覚えるの早いね!」と声を掛けたら「先輩方の説明が分かりやすかったからです!」と言ってくれました。その言葉がとても嬉しかったです。
メンバー全員が集まって練習ができるタイミングが少なく、本当にバタバタなセミナー開催でしたが、非常に良い学内セミナーになったと思っております。参加してくださった皆様、沢山ご指導して下さった大杉先生や濱本先生に、感謝しています。今後もこのようなセミナーを実施することがあると思いますが、そこでは、今回の経験を活かして、今回よりももっとよいものを作っていきたいです!

  • 遠原恵さん(捜査心理学研究室3年・広島県立安古市高等学校出身)

今回の学内セミナーでは、様々な学年の人と一緒に活動ができたことがとても楽しかったです。私は、今までに小学生を相手に「地域安全マップ作り」についての説明をする機会しかなかったので、初めて大学生を相手に理論を交えて説明しました。また、小学校では、ある程度事前に担任の先生が活動について説明をしてくださっていますが、今回は最初から最後まですべて私たちが行う必要があり、とても難しく、大変だと感じました。しかし、準備中に先生方がアドバイスをくださったり、他のPACEメンバーとも協力したりして、なんとか開催することが出来ました。セミナー中も、参加者が積極的に質問をしてくれ、活動を楽しんでくれているように感じられ、大変でしたが本当にやってよかったと思いました。そして、自分自身のこの活動への理解が深まるとても良い機会だったと思います。

  • 迫 里奈さん(捜査心理学研究室3年・広島県立上下高等学校出身)

今回のセミナーでは、PACE福山支部の活動紹介を担当しました。その際、自身の活動を客観的にみることができました。そして、11月の新涯小学校での地域安全マップ作製指導に対しての活力にもなったと感じています。

  • 橋本龍一さん(犯罪心理学研究室4年・学校法人鴻城義塾山口県鴻城高等学校(山口県)出身)

僕は、一番大切なことは僕たちが行っている地域安全マップとはどんなものかを知ってもらうことだと考え、それを理解してもらえるように努力しました。僕は、マップ作りの方法について説明することを担当していたので、僕が説明した後、実際にみんなでマップ作りを行いました。参加者は、皆初めてであるにもかかわらず、スラスラと安全や危険の理由を説明できていたのでとても驚きました。そのため、新涯小学校での活動の即戦力になってくれそうだと感じました。参加者には、地域安全マップについて知ってもらうことが出来たと思いますが、僕自身もマップ作りで気を付けることなどを改めて意識する機会となりました。新涯小学校は、児童数も多いので、大変なことがあると思いますが、新メンバーを含め、みんなで協力して頑張ろうと思います!応援よろしくお願いします!

 

今回、学内セミナーを企画したメンバーは、全員が初めてのセミナー開催でした。初めてのことで、準備も当日もとっても大変だったようですが、たくさんの学びがあったようです。そして、今回の「初めて自分たちで企画した学内セミナー」も無事に成功裏に終わりました。

参加者の皆さん、ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございました。今後もPACE福山支部の前進にご期待ください!!

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コロナ禍で断絶しかけた活動をここまで復活させた現メンバーは、たくさんの苦労をしながらも指導員としてのスキルをどんどん上達させています。次回は、PACE福山支部が11月に行ったビックイベントについてもご紹介していきたいと思います。是非お楽しみに!

 

学長から一言:「地域安全マップ」を作り、小学生の安全意識を高める取り組みは、心理学科の学生の皆さんの定番のボランティア活動。子ども達に教えるには、まず上手な教え方を学ばねばと頑張りましたね。今回報告の指導員養成セミナーでは同じ大学生仲間を相手にしての訓練でしたが、さて、小学校での本番ではその成果が現れたでしょうか。