【スマートシステム学科】教養ゼミのロボコン製作で一致団結!

【スマートシステム学科】教養ゼミのロボコン製作で一致団結!

大学生が基本的に身につけるべきコミュニケーション能力や学習の基本スキルを養うために、福山大学には1年生前期に「教養ゼミ」という授業があります。この授業は先の機械システム工学科の紹介でもあったように、学びの内容に各学科のオリジナリティが発揮される授業でもあります。今回は、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)における教養ゼミの取り組みを担当教員でもある伍賀が紹介したいと思います。

本学科の教養ゼミの狙いはシラバス記載のように、「個性を発揮して企画(機能,基本構造設計)をすることができる。」、「作業の一連の流れを信頼の人間関係に基づいて統括し,その意義を涵養して地域社会の豊かで安全な生活の構築に活用できる能力を身に付ける。」という諸能力を養うことにあります。昨今、「大学での勉強の仕方を勉強する」という科目が良くも悪くも注目され議論されますが、私の授業では、「授業の受け方」や「ノートのとり方」などのリテラシー教育を一通り行った後、上記の狙いを実行すべく一年生のみんなで何かをつくりあげよう、ということを数年前から実行しています。過去、この教養ゼミで作り上げたロボットや地元を模したシミュレーションフィールドをロボット競技の全国大会や大学祭、学会で発表することも行っています。(スマートシステム学科1年生、レスキューロボットコンテストシーズジャンボリーin神戸に参加!(2016/8/16記事)) (スマートシステム学科学生の学会発表(2015/12/8記事)

さて、今回も4月5月の教養ゼミで学習方法や大学施設の利用の仕方、数学などの理系の基礎力を一通り学び、6月から待望のメインイベントの「ミニプロジェクト」が開始されました。今回の授業でも、受講する学生同士で話し合いをしてもらい、何を製作するかを決めてもらいました。その準備として、まず、いままでの教養ゼミで製作した「レスキューロボットコンテストシーズ備後版」を組み立てて過去の1年生の偉業(?)を実感してもらいました。下の写真は工学部棟のエントランスホールでの尾道と向島を模したシミュレーションフィールドの組立風景です。

組立風景です。。。コルクマット、スチロール材、プラスチックダンボールなどが素材

以前の1年生が製作した尾道フィールドは縦横1.8mの大きさで、過去の大学祭でも何度か展示をしていますが、サイズが大きいので授業時間内で素早く組み立てるためにみんなの協力が必要です。今回の1年生の様子では、教員が役割を決めたわけではありませんが、リーダーや細かい組み立て作業など、各人が個性と能力を発揮して自発的に役割を分担し作業にあたってくれたように思います。

別の組立風景です。。。プラレンというブロックが構造物の足場。ミニカーなどミニチュアも沢山

というわけで、あっという間に無事組立終了。工学部棟エントランスにレスコンシーズ備後版の尾道フィールドが出現しました。尾道の山や街並み、尾道水道、向島、尾道大橋を模しています。1年生諸君にはこれから作りだすモノの参考になったかな?今年の1年生にはこれまでよりも良いものを作ってほしい、と少し欲張りすぎかもしれませんが、期待をかけてしまいます。

レスコンシーズ尾道フィールド完成!

 

さて、これを参考に今年の1年生によるミニプロジェクトも徐々に決まってきたようです。6月中旬より、実作業開始、リモコン型ロボットのレスキュークローラを使った、レスコンシーズ2018年版を製作することが目標となる計画になりました。このため、ロボットを製作するグループ、ジオラマフィールドを製作するグループに分かれ各人が自分の得意分野で力を発揮できるように頑張ります。下はその作業風景ですが、工学部スマートシステム学科の設備や作業室などをフル活用し、自由に柔軟な発想でモノづくりをしてもらいます。7月最後の授業の最終回では面白いプロジェクトのお披露目ができるかな?

作業風景です。。。フィールド製作班はアイデアを話し合って決めていきます。

ロボット班の作業はまず、レスキュークローラのキット製作から。結構難しいとのこと。

今回はロボットの改造にも挑戦です。。。マイコンを搭載するための試作

6月後半には、各作業グループが精力的に仕事を進めておぼろげながらどのようなものが出来上がるのかが見えてきたようです。フィールド製作班は木材やベニヤ板を加工しなにやら大きなものを製作中。工学部棟1Fのプロジェクトルームや軽作業室で手分けをして作業を行っています。

木材の角材を工具を使用して適当な長さにカットします。ケガには十分気をつけて!!

プラスチックのブロックやスチロールボードで構想が膨らみます

今回の活動には、大学教育センターの教養ゼミ費を活用させていただいています。今年の秋の学園祭や学会発表に胸を張って公開できるような、クオリティの高い作品の作製を目標として、みなさん頑張ってほしいですね。

 

学長から一言:1年生がいきなりスマートにものづくり、とはいきませんねッ。。。まずは結構泥臭く、ものづくりの構想から。。。大学祭には、他者の目による鑑賞に堪えうるものが出来てくるかな?!?スマートシステム学科の1年生の皆さん、期待していますよ!!!