【建築学科】コロナ禍を逆手にとったキャリア講演会(びんご建築女子)

【建築学科】コロナ禍を逆手にとったキャリア講演会(びんご建築女子)

Zoomを活用し、通常はなかなか来ていただけない遠隔地居住のOGによる講演会が実施されました。東京の大手ゼネコンの仕事内容を聞けたようです。びんご建築女子運営メンバー(建築学科2年生)の木曽莉央さん(サポート:佐々木准教授)からの報告です(投稿:伊澤)。


びんご建築女子の第14回OGキャリア講演会が、3月4日(木)に行われました。今回、講義をしてくださった講師は、戸田建設株式会社東京支店建築技術営業部で働いておられる洲﨑真那さんです。

講演のテーマは「TODA*LIFE-ゼネコンの仕事と私のくらし-」で、東京の会社から講演をしていただきました。

洲﨑さんは福山誠之館高校を卒業後、本学に入学、さらにブルガリア交換留学を経験し、卒業後に地元を離れて東京支店で勤めて6年目です。身近な年齢の先輩から大変貴重なお話をたくさんお伺いすることができました。

Zoomの講演会で話す洲﨑さん

講演会の様子です。

新型コロナウイルス感染症対策のため、東京から来ていただくことは難しく、今回はzoomのみのオンライン講義で行いました。ゼネコンという言葉を知っていても、実際にどんな事をしているかまでは知らない方も多いと思います。そこで、実際に働いておられる洲﨑さんの実体験をもとに詳しく説明していただきました。

ゼネコンとは、生活を支えるあらゆる建物を造る会社で、家だけでなく学校や病院、道路やダムなど様々です。企画から設計、メンテナンス、解体といった業務のフローが成り立っています。

戸田建設は、建築事業と土木事業の総合的な業務、地域開発、都市開発の業務、不動産の売買、再生可能エネルギーによる発電業務などに幅広く取り組んでいます。また、海外拠点も8カ所あり、海外事業も盛んに行われております。

会社の説明をする洲﨑さん。素敵なスライドでわかりやすく話してくれました。

 

洲﨑さんは、施工管理業務に配属後、技術営業業務に移られたそうです。施工管理は現場での工程、原価、品質、安全の管理の業務内容で、技術営業の業務はお客さんに提出する技術資料の作成や工程施工計画の立案です。

施工管理経験が今の仕事に役立っているとのことでした。

洲﨑さんの施工管理の時のとある1日は、朝早くに出社し、ラジオ体操後に現場を巡回、そして打ち合わせ、さらに現場に出て施工の計画を立てるといった流れだそうです。また、現場では、「職人さんは頼りになる。話すと優しい。」といったこれまで持っていたイメージとのギャップがあったと話しておられました。

施工管理業務時の1日の流れの紹介です。

 

技術営業業務時の1日の流れの紹介です。休日は資格の勉強などもあるそうです。

 

私は、現場の仕事は体力も必要そうだと思い、女性で不利なことはないかな?と疑問に思い、質問させていただきました。

洲﨑さんからは、「想像以上に汚れたり、重たい物を持ったり大変なこともある。」と苦労を語られました。ですが、1人だけで担うものではなく複数人で担う業務なため、助けてもらうことも多いそうです。

1週間の仕事の流れでは仕事以外の時間もしっかりとっていると伺いました。

 

今回、洲﨑さんの話を聞いて女性の比率はまだ低い現状ではありますが、現場では女性だからといって不利な事だけでなく女性だからこその細かい視点、現場経験後の新たなキャリアに生かせることといったメリットを知り、施工管理・技術営業にとても興味を持ちました。

顧客から職人さんまで多くの方と関わり、1つの物を作り上げる建築業界の良さであると改めて実感しました。

コロナ渦ではありますが、この講演会に参加した学生は、将来を見つめ直す良い機会になったと思います。

洲﨑さんにおかれましてはお忙しい中、貴重な時間を私たちのために割いていただき、ありがとうございました。

今後、益々の活躍を願っています。

恒例の講演終了後の記念撮影はzoom上で行いました。

 

学長から一言:びんご建築女子の皆さん、頼もしい先輩の話に、勇気づけられますねッ!後に続く人がたくさん出てくる事を期待していま~す!!!