【心理学科】広島県警委嘱「サイバー防犯ボランティア」が活躍中(第1弾)

【心理学科】広島県警委嘱「サイバー防犯ボランティア」が活躍中(第1弾)

皆さんはインターネットをどのように使っていますか? サイバー犯罪に注目が集まっています。

こんにちは。心理学科の大杉です。インターネットはとても便利ですが、その分、危険もたくさん潜んでいますよね。今回は心理学科、特に犯罪心理学研究室捜査心理学研究室の学生が行っているサイバー防犯ボランティア活動について、お伝えします。

心理学科の皿谷陽子助手から「サイバー防犯ボランティア」の活動(第1弾)報告です。

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近年、SNSを利用した事件に青少年が巻き込まれ、インターネット犯罪への対策が求められています。
心理学科には、犯罪心理学研究室(平伸二教授のゼミ)と捜査心理学研究室(大杉朱美講師のゼミ)の学生が、広島県警から委嘱を受けて活動している「サイバー防犯ボランティア」があります。

サイバー防犯ボランティアの主な活動は、

  1. 犯罪被害防止のための教育活動(防犯教室)
  2. 広報・啓発活動
  3. サイバーパトロール

です。
今回は2の広報・啓発活動の紹介で、今年行った2度の活動を紹介します。

2019年3月3日@人権平和資料館

少し古い話ですですが、福山市が行った福山市人権平和資料館企画の関連行事に参加しました。
広島県警サイバー犯罪対策課の方と一緒に、サイバー犯罪の現状報告、サイバー防犯ボランティアの活動報告、サイバーパトロールの実践を、地域の方に向けて行いました。

実際にサイバーパトロールを体験していただいた地域の方々は、現実をみられて衝撃を受けられていたようですが、

  • 「家に帰って、子どもに話してみます。」
  • 「孫が来たら、孫に気を付けるように伝えるわ!」

という声をいただきました!

こちらの講演会の様子は、広島県警のHPにも掲載されています(福山市人権平和資料館主催イベントにおけるサイバー防犯ボランティアの広報啓発活動)!

2019年12月6日@広島大学附属福山高等学校との情報交換会

広島大学附属福山高等学校の先生より「本校の1年生5名が総合的な学習の時間で『青少年の安全なインターネット利用』に関して調べており、色々と教えて欲しいのですが…」との連絡が平教授へ届きました。
そのため、平教授をはじめ、大杉講師皿谷助手、サイバー防犯ボランティア(有志)で情報交換会を行いました。

広島大学附属福山高等学校は、2015年より文部科学省スーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けており、研究開発課題「瀬戸内から世界へ!世界から備後へ!―グローカルイノベーションと合意形成を柱に―」のもと、グローバルリーダーを育成する教育法の開発・研究を行っているそうです。1年生では、総合的な学習の時間を利用して「体験グローカル」と題した地域、そして地域と世界をつなげる課題についてのグループ研究を行い、解決に向けての提言を行う学習を行っているそうです。

今回、来学された生徒さんたちは、研究テーマを「青少年が安全にインターネット等を使用するためにはどうするべきか」とし、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を巡る青少年が関わり得る犯罪をいかに防ぐのか、インターネット(SNS)を利用し、知らない人とつながる、実際に会おうとする人の心理や対策について知りたいとのことでした。

情報交換会はとても盛りだくさんでした。

まずは、広島大学附属福山高等学校の生徒さんから、これまで調べたことやそこから自分たちで考えた対策について、発表していただきました。

その後、平教授による近年の犯罪傾向の話や大杉講師によるインターネットで出会いを求める人の心理特性とインターネット使用による心理的バイアスの説明、皿谷助手によるインターネット犯罪の現状と福山大学におけるサイバー防犯ボランティア活動の紹介があり、最後に学生さんによる質疑応答を行いました。

サイバー防犯ボランティアの学生も、生徒さんの質疑に回答したり、サイバーパトロールを通じて得た知識を伝えたりと役割を果たしてくれました。

広島大学附属福山高校の生徒さんは、事前にとてもよく調べておられました。今回の情報交換会で得た情報も加え、最終的な発表資料を作成されるそうです。

今年2度の広報・啓発活動を終え、サイバー防犯ボランティアの活動も徐々に幅広くなってきたように思います。このように、地域へも情報を発信していける活動になれば良いなと感じました。

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慌ただしい年末ですが、サイバー犯罪に関するニュースは後を絶ちません。正しい知識とそれを理解した上での適切な使用が欠かせない現状を、少しでも多くの方と共有できればよいですね!サイバー防犯ボランティアの活動、第2弾もお楽しみに!

 

学長から一言:本学の心理学科の学生のボランティア活動としては、地域安全マップ作りの活動が有名で、これまで度々表彰もされてきましたが、このサイバー防犯ボランティアの活動も、まさにこの現代においてとても重要ですねッ!がんばって!!!