【経済学科】環境経済・政策学会2026年大会で4件の研究報告の討論を担当しました!
令和8年9月12日(土)~13日(日)、立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催された「環境経済・政策学会2026年大会」に、経済学部経済学科の善野吉博教授が参加しましたので、FUKUDAI MagメンバーのCHOIがご報告いたします。

善野吉博教授は、4件の研究報告について指定討論者を務めました。そのうち1件は英語セッションであり、英語による討論にも臨みました。
1.3件の日本語での研究報告で討論を担当
今回、善野教授が討論を担当した日本語での研究は、次の3件です。
①「米国企業におけるESG開示が資本コストに与える影響:反ESG法律の調整効果検証」
②「日本の機関投資家におけるサステナビリティボンドの投資行動に関する比較研究」
③「ESG投資の実効性に関する実証研究」
それぞれ、ESG開示と資本コスト、サステナビリティ債に対する機関投資家の評価、ESG投資の実効性、企業の気候変動対策など、善野教授の専門である環境経済学とサステナブルファイナンスに深く関係する研究です。
善野教授は、各研究の意義を評価した上で、分析方法、因果関係の解釈、研究成果の実務・政策への応用可能性などについて質問や改善案を提示しました。討論後にはセッション担当者から「指摘が的確で、有意義な討論であった」との評価を受けました。

2.英語セッションでも討論者を担当
大会2日目の英語セッション「Business and Environment(3)」では、企業の温室効果ガス削減目標を扱った研究「Rethinking Corporate Climate Targets for Real World Transitions」の討論者を務めました。
企業の温室効果ガス削減目標と、製品・技術・調達方法などの具体的な変革を示す「移行目標」との関係について、英語で質問と提案を行いました。また、国際的な指標を誰が設定し、企業の取り組みをどのように検証するのかという政策上の課題も提示しました。
3.共同研究も英語セッションで報告
同じ英語セッションでは、善野教授が共著者として参加しているグリーンボンド研究「Examining the Behavioral Mechanisms of Green Bond Participation Using an Integrated Econometric and Machine Learning Approach」も報告されました。この研究は、グリーンボンドへの投資参加を、計量経済学と機械学習を組み合わせて分析するものです。
4.国内外の研究者との交流
大会期間中には、国内の環境経済学を研究する教員、海外の研究者とも面談し、それぞれの研究課題や今後の研究交流について意見を交わしました。サステナブルファイナンス、企業の気候変動対策、自然資本などに関する研究ネットワークを広げる貴重な機会となりました。

5.過去最大規模となった大会
環境経済・政策学会は、環境問題を経済学と政策の両面から研究する、国内有数の学術団体です。今大会には、大学院生、ポストドクター、若手研究者からベテラン教員、著名研究者まで約300名が参加し、過去最大規模の大会となりました。世代や所属を越えて活発な議論が行われており、環境経済学及び環境政策分野における学術交流の広がりを実感する大会となりました。
善野教授は、「今後も本大会への参加を継続し、座長や討論者として学会に貢献したいと考えています。グリーンボンドやグリーニアムに関する研究成果の発表にも取り組み、大会で得た最新の研究動向や人的ネットワークを、本学の教育と研究に還元していきます。」と話しています。
学長から一言:環境問題を経済学と政策の両面から研究するための「環境経済・政策学会」の年次大会で、本学経済学部経済学科長の善野吉博教授が存在感を大いに示しました。他の会員が行う研究発表の指定討論者として、また英語セッションでも自らの発表に加えて、指定討論者の役目も果たすという、文字どおり八面六臂の大活躍。眩しいばかりです。本当にお疲れ様でした。




