経済学部

Faculty of Economics

【国際経済学科】今年もバリ島研修に行ってきました!(2026年度)

【国際経済学科】今年もバリ島研修に行ってきました!(2026年度)

今年の夏も国際経済学科のバリ島研修が実施され、国際経済学科の佐野講師の引率のもと11名の学生が参加しました。以下、引率の佐野講師によるその様子のレポートを国際経済学科でブログメンバーの呉青姫が投稿します。

 


経済学部国際経済学科の佐野です。今夏もインドネシア・バリ島研修に行ってきました!今回で通算12回目の研修となります。研修の様子を写真とともに振り返ってみます。

本研修では、マハサラスワティ大学の日本語や英語を学んでいる学生とともに研修を進めています。そのため、毎日現地の学生とさまざまなことについて話す機会があり、すぐに仲良くなれます。研修の主な内容として、マハサラスワティ大学での英語学習があります。日常英会話を実践したり、お互いの文化の違いについて英語で発表を行ったりします。その他にも、バリ島の文化体験や高校を訪問し日本文化の紹介、ボランティア活動にも取り組みます。

バリ島と言えば海のリゾート地で有名で、ホテルから歩いてすぐに美しい海岸が広がっています。朝早起きすると、幻想的な風景を体験することができます。

マハサラスワティ大学での英語の授業では、バリ島と日本の違いについて、一人ずつ英語で発表も行いました。英語の発表に慣れない学生も多い中、それぞれの視点からバリ島について感じた事を英語で表現できていました。全6回の英語の授業を終え、最後には修了証書を無事手にすることができました。

高校訪問では、高校生と一緒に折り紙を折りました。みんな興味津々です。今回は、折り鶴、広島と言えば紅葉、そして福山を代表するバラを折りました。

今回の研修では、企業訪問として、バリ島の「ゴミ銀行」と呼ばれる団体とJICAの委託先を訪問しました。

まず「ゴミ銀行」ですが、ここでは、主に各家庭や学校、企業からゴミの回収を行い、分別し、さらに専門の業者へと引き渡します。この活動を始めたきっかけは、川に大量に廃棄されたゴミに心を痛めたことがきっかけでした。当時は、ゴミを川に廃棄することは当たり前の感覚であったため、次から次へとゴミが堆積していっていました。こうした問題は、インドネシア各地で見られます。今では、地道な清掃活動を通して、廃棄される量は減っていっているそうです。

そして驚く点は、この団体へ持ち込まれたほぼ全てのゴミに対し、種類ごとに買い取り価格が設定されていることです。専用のアプリから、膨大なゴミの種類一つ一つに細かく価格が設定されていることが分かります。このアプリを使うことで、持ち込んだゴミがどれくらいの金額になるか分かり、その収入も確認することができます。また、汚れ具合によっても値段が変わるため、ゴミの分別や整理を行うインセンティブも生まれるそうです。

さらに、この団体の活動は、政府や自治体から補助金を得て運営しているわけではなく、ゴミを回収し分別し、専門業者へ売却した収入で成り立っています。何人もの常勤の従業員が働いており、経営として成り立っている点に驚かされました。

次に日本のJICAの委託先であるゴミ処理場を訪れました。

ここでは、家庭などから回収されたオーガニックなゴミ(生ごみや植物性廃棄物)を、発酵処理し、最終的に堆肥へ加工をしています。1日あたり40~50トンのごみを処理し、1か月ほどで堆肥となります。地面から空気が送り込まれていて、発酵を促しています。生ごみの匂いはほとんどありませんが、発酵によるぬか漬けのような匂いがいたるところからします。

この計画自体は、2016年頃からあったのですが、日本の企業と現地の状況とは大きくずれがあり、なかなか計画通りにはいかなかったそうです。大きな認識のずれの一つに、対象となるゴミの性質があります。当初、日本の企業では回収されるゴミはいわゆる生ごみを想定していました。しかしながら、ここバリ島では農業も盛んなことからほとんどの生ごみは各家庭や事業で処理してしまい、実際に回収されるゴミは枯葉や剪定された木くずなどの植物性廃棄物が中心でした。こうした紆余曲折もありながら、現在では稼働を始めており、この巨大な設備は富山県の企業から今年11月に引き渡されるそうです。

ホテルにあるゴミ箱ですが、オーガニックなゴミかオーガニックではないゴミに分けられています。当初、学生も日本の分別の感覚と異なることから迷っていましたが、ゴミ集積所のようすからどう分別されているのかを理解することができました。

本研修では、毎回マングローブの植樹とウミガメの放流を行っています。エビの養殖で次々と伐採されてしまったマングローブですが、植樹活動を通じて回復傾向にあります。カヌーでマングローブの植樹場所に行くのは一苦労です。

ウミガメは大きくなる個体が1000匹に1匹と言われていますが、少しでも生存確率を増やすために卵の保護活動を行っています。ある程度育ったウミガメの子どもは勢いよく海に駆けていきます。放流活動の後には、砂浜のゴミ拾いも行いました!

以下に、学生からの声を紹介します。

参加学生Nさん:バリ島に着いた当初は、英語の聞き取りに苦労しました。それでも、タクシーの運転手の方は優しく聞いてくれて、ゆっくりと話してくれたのは本当にうれしかった。お店の人も英語がききとりづらかったら優しく言いかえてくれて、ゆっくり話してくれました。マハサラスワティ大学の学生も買い物をする時につきあってくれて、とても安心して研修生活を送ることができました。日本と文化が違いすぎて、毎日刺激的でした!

私は、今まで挑戦することに内気なタイプで研修の初めのころもあまり挑戦的ではなかったけど、マハサラスワティ大学の学生たちが、色々なことに意欲的に学習をしていたり、研修に参加した学生も色々な食べ物に挑戦していたりする姿を見て「まず、やってみよう!」と思いました。この10日間でたくさん挑戦し、成長できた。参加してよかったです!

参加学生Kさん:この研修を知った時には、まだバリのことについて、ほぼ知りませんでした。実際に現地に行くと、現地の学生と仲良くなり、食べ物の美味しいお店に連れていってもらい、現地の文化である、右手でごはんを食べたりしました。色々な食べ物を安く買える屋台があったり、マングローブの植樹の際はカヌーにのったり、自由時間にはマリンスポーツを楽しんだり、楽しい思い出がたくさんできました!最終日には、バリでできた友達と打ち上げをして最後の夜に良い思い出ができました!

最後に、今研修は福山大学後援会、福山大学経済学部同窓会、海外留学等人材育成寄附金、福山大学から学生に対して多大なご支援をいただきました。特に今年は、中東情勢による原油高騰で、航空券など燃料代が例年になく不安視されていました。参加学生にとって何よりの支援となりました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

学長から一言:国際経済学科が実施するインドネシア・バリ島研修もすでに12回目。10日間の限られた期間ですが、参加学生からの声にあるように「毎日刺激的」だったことが窺えます。協定校のマハサラスワティ大学での恒例の英語による文化研修はもとより、マングローブの植樹やウミガメの保護活動に加え、今回は我が国のJICAも関わるゴミ処理を企業化する活動の現場を体験。専門の経済学に関連する活動のほか、環境保護のボランティア活動でもしっかり汗を流したようです。この経験がこれから大きく花開くことを願っています。

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