学部・学科・大学院

薬学科

小田 康祐(おだ こうすけ)

職 名 准教授
学 位 博士(医薬学)
専門分野 ウイルス学、構造生物学
担当科目 機能形態学III、コミュニケーション交流学習、薬物治療学など
メッセージ 高校生までは化学、生物学および物理学を別々の科目として学びます。しかし、実際にはこれらの間に境界線はありません。私たちはこれら全ての知識と技術を集結し、生命現象や薬が効くメカニズムを解明するための新たな方法の研究を“有機化学者の視点”から行っています。
その他

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

アクセサリー蛋白質の免疫担当細胞との関わりを探る

パラミクソウイルスは、感染した細胞内でアクセサリー蛋白質を産生します。アクセサリー蛋白質の機能は複雑であり、自然免疫の回避やウイルスの出芽促進、ウイルス核酸の合成阻害などに関与しますが、未だ不明な点も多く残っています。最近、アクセサリー蛋白質がマクロファージなどの免疫担当細胞の活性化を制御する可能性を見出しました。本研究室では、これらの免疫担当細胞におけるアクセサリー蛋白質の機能解明を目指しています。

マウスの脳から採取したミクログリア

立体構造から、アクセサリー蛋白質の未知の性質を紐解く

アクセサリー蛋白質は、複数の異なる宿主蛋白質と結合し細胞内プロセスを利用することで、様々な機能を発現します。本研究室では、アクセサリー蛋白質の立体構造をX線結晶構造解析より明らかにし、宿主蛋白質との間の相互作用を原子レベルで明らかにします。決定した立体構造を参考に様々な変異蛋白質の作製を通じて、宿主蛋白質の結合によってもたらされるアクセサリー蛋白質の未知機能の解明を目指します。本研究により、ウイルスが細胞内プロセスを利用する仕組みに迫ります。

アクセサリー蛋白質と宿主蛋白質の複合体構造

小児呼吸器感染症ウイルスに対する薬剤の新規開発

パラインフルエンザウイルスは、5歳以下の小児で重要な呼吸器疾患ウイルスです。初感染すると、下気道炎を起こして入院することも多く、また、患者数も多いことから社会経済を圧迫しています。このため、本ウイルスに対する薬剤の開発が望まれています。本研究室では、発酵産物や生薬などを用いて、抗ウイルス剤の開発を目指します。一方、アクセサリー蛋白質はウイルス増殖にほぼ必須であることから、抗ウイルス薬の標的として有望です。そこで本研究室では、アクセサリー蛋白質の機能を阻害する化合物の開発も行っています。

プラークアッセイの結果。黒い斑点がウイルスの増殖を示している