【生物科学科】佐藤淳教授が日本哺乳類学会賞を受賞
大変めでたいニュースが飛び込んできました。この度、生物科学科の佐藤淳教授が日本哺乳類学会の学会賞を受賞しました。学会賞は、国際的に評価の高い哺乳類研究の成果を挙げ、哺乳類学の発展に多大な貢献を果たした会員に授与される大変栄誉ある賞です。同じく生物科学科の石塚が受賞講演と授賞式の様子をお伝えします。
受賞講演
受賞講演は、8月24日(日)に札幌市教育文化会館大ホールでおこなわれました。最初に受賞理由が説明されました。受賞理由では、研究成果だけでなく研究への熱い情熱について触れられていることが印象的でした。側から見ていても、佐藤教授は研究に対して熱い情熱をお持ちです。そしてその研究を進めるべく、学生指導も大変熱心です。研究はいつも思い通りに進むとは限りませんが、佐藤教授の日常的な努力を近くで見ているからこそ、それが評価されたことを嬉しく思いました。受賞講演の要旨はこちらからご覧になれます。

受賞に至った研究題目は「哺乳類の分子系統・進化・生態に関する統合的研究の推進」です。この題目は、分子から生態系までを幅広く網羅した内容であり、まさに生物科学科が目指すものを体現しています。今回の受賞を目の当たりにし、ミクロからマクロまで幅広く生命現象を学ぶことの重要性を再認識するとともに、生物科学科の学生への教育の道しるべも見えた気がしました。

講演で強調されていたことは、「最後までやり抜くことの大切さ」でした。研究を続けていると、自身の研究の意義や新奇性について悩むことがあります。しかし、そんな時こそ自分のやり方を信じて、ただひたすらに目の前の課題を解決していくのが良いとのことでした。すべての若い人に聞いて欲しい言葉ですね。これまでどれだけのネズミを捕まえ、どれだけのDNAを調べられたのでしょう。そんなことに思いを馳せつつ、私も研究を一層頑張ろうという気持ちになりました。

授賞式
以下の写真が授賞式の様子です。これからも哺乳類研究の最前線に立ちつつ、生物科学科にも良い風を吹き込んでくれることでしょう。


賞状
以下の写真がその賞状です!佐藤教授、改めておめでとうございます!

学長から一言:生物科学科の佐藤淳教授、栄えある日本哺乳類学会賞の受賞、まことにおめでとうございます。ネズミのDNAレベルの分析や糞の含有物まで根気強く調べ上げ、系統・進化・生態の解明に注ぎ込んだ佐藤教授の情熱とその研究成果が正しく評価されたことを心から慶びたいと思います。大から小まで、さまざまな生き物に魅了された人々の集まる生物科学科が、この受賞で弾みが付き、さらに目覚ましい発展を遂げるのが楽しみです。




