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情報工学科
谷口 億宇(たにぐち やすたか)
| 職 名 | 教授 |
|---|---|
| 学 位 | 博士(理学) |
| 専門分野 | 原子核物理、数値シミュレーション |
| 担当科目 | 計算機システム特論、並列分散処理、専門英語、基本情報技術者試験対策、ITパスポート対策など |
| メッセージ | 原子核は、原子の中心にある、陽子と中性子が強い力で結びついた塊です。数値シミュレーションにより、原子核を舞台に起きる様々な現象を解明できます。この分野は、物質の起源や天体現象などを理解する扉を開き、また、未来のエネルギー源を生み出す可能性をも秘めています。 |
爆発的天体現象における天体核反応の分子動力学的シミュレーション
X線スーパーバーストや超新星爆発などの爆発的天体現象の素過程となる、原子核反応を数値シミュレーションにより研究しています。極限環境で起こる核反応の仕組みを解明するため、反応中の陽子や中性子の動きを分子動力学的手法で扱っています。加速器実験では再現の難しい爆発的天体現象の環境を、シミュレーションで再現します。そして、重元素や私たちを構成する物質がどこでどのように生まれたのかを理解することを目指しています。
天体における核反応
原子核に起きる構造変化の数値シミュレーション
原子核は陽子と中性子からなる微小な物体で、様々な形状の構造が現れます。回転やエネルギーを与えると、異なる形状の構造へと変化したり、複数の塊に分かれたクラスター構造を形成したりと、興味深い現象が起きます。こうした構造変化を数値シミュレーションで研究しています。計算機で個々の陽子と中性子の動きをシミュレーションすることで、原子核全体の構造変化を詳しく調べます。それにより、原子核の新たな状態や構造を予測したり、量子多体系の基礎物理の理解を深めたりすることができます。
24Mgの12C+12Cクラスター構造




