【メディア・映像学科】新任教員 久保田テツ准教授 を紹介します
今年度、メディア・映像学科には2名の新しい教員が加わりました。先のブログでは林緑子講師をご紹介しましたが、今回はもう一人、久保田テツ准教授の登場です。(投稿は渡辺です。)
Q1. はじめまして、まずは自己紹介をお願いします。
はじめまして。この春から人間文化学部メディア・映像学科に着任しました、久保田テツと申します。

Q2. 「テツ」というお名前はカタカナ表記なんですね。何か理由があるのでしょうか?
はい、よく質問をいただきます。戸籍上の名前は「徹」ですが、ほとんどの方が「とおる」と読み間違えてしまうので、訂正の手間を省くためにカタカナで「テツ」と表記するようにしています。シンプルな理由です。
Q3. ご専門の「メディアデザイン」とは、どんな分野なのでしょうか?
「メディアデザイン」は、情報を伝える手段や媒介(=メディア)を、さまざまなかたちでデザイン・創造する分野です。メディアはスマートフォンのようなデバイスから、人の身体に至るまで幅広いものを指しますが、僕の扱う媒体は主に、映像・音響・紙面といったものです。
Q4. 具体的にはどのような活動をされていますか?
たとえば、出来事を映像で記録するドキュメンテーションや、2DCGによるアニメーション制作、CMや映画の音響デザイン、さらにチラシやポスターといったグラフィックデザインなど、幅広いコンテンツ制作に取り組んできました。基本的には“表現者”としての活動を軸に、大学ではそれらの実践を通じて得た知見や学びについて、学生と共有することを大切にしています。
また、表現活動とは少し違う視点から、「場づくり」にも取り組んでいます。人が集まり、観て、聴いて、語り合い、遊び、学び合える——そんな“情報を共有できる場”をつくることも、メディアデザインの重要な役割だと考えています。
Q5. たとえば、どのような「場づくり」があるのでしょうか?
映画鑑賞後に参加者同士で感想を語り合う上映会や、小学生を対象とした映画制作ワークショップなどがあります。また、古い映像アーカイブを鑑賞しながら、当時を知る高齢世代と若年世代が語り合う企画では、映像を介して地域コミュニティ内に新たな交流が生まれます。こうした「場づくり」は、メディアを通じて人々が出会い、語り合い、世代や立場を超えてつながるきっかけを創出するものです。

映画制作ワークショップ「ご近所映画クラブ」の様子

映像アーカイブを観ながら参加者と対話する場の様子
Q6. そうした活動で大切にしていることは何ですか?
「対話」です。映像メディアを介して人と人が短い時間の中で理解し合う。あるいは、理解まで到達しないとしても、目の前の他者に言葉を投げかけ相手の声を聴く。そのような“コミュニケーションの回路”を創ることは、コンテンツ制作と並ぶ、メディアデザインのもう一つの大きな柱だと考えています。
Q7.最後に一言お願いします。
この4月より、福山大学の一員として新たな一歩を踏み出しました。教職員の皆さん、そしてすでに在籍されている多くの学生の皆さんは、僕にとって先輩にあたる存在です。これからの日々の中で、立場を超えて互いに学び合い、教え合えるような関係を築いていけたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
学長から一言:メディア・映像学科に新たに着任の久保田テツ准教授、福山大学へようこそ! 専門のメディアデザインという分野がとてつもない拡がりをもっていることを認識しました。その多様な下位領域に表現者として関わっていくには、相当に柔軟かつ多才であることを求められるのでしょう。学生諸君の多様な興味・関心を引き出し伸ばしていくために、大いに力を発揮してください。期待しています。




