薬学部

Faculty of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

薬学部卒業生が医学部編入学試験に合格しました!

薬学部卒業生が医学部編入学試験に合格しました!

2022年3月に本学を卒業した石原和樹さんが、見事、島根大学医学部編入試験に合格したとの吉報が届きました。以下の内容は大学へ報告に来た石原さんから沢山の話を聞いた薬学部の佐藤(雄)教授と道原教授から報告です。


石原和樹さんによれば、令和4年度は就職1年目の不慣れな状況下でもあり、編入試験の勉強が思うように進まず、大惨敗に終わってしまったそうです。しかし今年度(令和5年度)は、仕事と勉強を両立させ、見事、医学部編入試験に合格。出勤するまでの時間や休憩時間、帰宅してからも夜遅くまで勉強していたそうです。素晴らしい! お見事! いや、あっぱれ!

 

島根大学医学部の編入試験は2年次編入と3年次編入の2種類があり、石原さんは3年次編入試験に合格です。

道原と井上敦子学部長へ医学部合格の報告をする石原さん、そして記念撮影!

 

石原さんは福山大学の学部時代、製剤物理化学研究室(現:佐藤雄己研究室)で活躍。学部在籍4年次(令和元年度)には、第16回日本中性子補足医療法学術大会において、ベストポスター賞を受賞しています。その業績が認められ、同年度冬の学生表彰で奨励賞(学業部門)も受賞しています(https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/17481/)。また、在籍中、教員と共に特許を出願するなど輝かしい実績を福山大学に残しています。勉強だけでなく、1~3年次には薬学部の学園祭運営グループに所属し、模擬店運営、企業の協賛や試供品提供の折衝に対して、精力的に取り組み、グループの面倒を見ていた私(道原)のところへ常に報告に来てくれていた事を今でもハッキリ覚えています。学部時代の優秀な成績、学園祭参加を通じた地域の皆さんとの交流、特筆すべき研究実績、薬剤師国家試験合格、そして、今回の編入試験合格、本当に素晴らしい躍進です! 卒業生の鏡です! エクセレント!

在学中の第16回日本中性子補足医療法学術大会にポスター賞受賞時の写真

 

それでは、石原さんに聞いたいくつか質問と回答を紹介します。

1. 医師を志した理由を教えてください?

私は救急医療と過疎地域での医療に携わりたいと考えていました。薬剤師としての知識や経験、外科的処置を行うことが可能な医師免許取得、加えて救急医として幅広い疾患層に対応する能力を身に付けるために医師を志しました。

2. 編入試験を受験するにあたり薬学部で学んだメリットは?

編入試験では生命科学(生化学や分子生物学など)を出題する傾向が高いです。薬学部の履修科目は編入試験の出題範囲と重なることが多く、これまで学習した内容が大いに活かされました。また、有機化学(大学レベル)を試験科目にする大学もあり、ここでも薬学部で学んだことが武器となりました。

3. 会社に編入試験のことは伝えましたか?

上司や会社の上層部に早期から編入のことを伝え、有給取得など配慮していただきました。また、合格を報告した際は社内の多くの方からお祝いの言葉をいただきました。様々な面でご協力いただき大変感謝しております。

4. いつから編入試験の勉強を始めたのですか?

薬剤国家試験終了後すぐに勉強に取り掛かりました。前述した通り、国家試験の勉強に一生懸命に励むことが編入試験の勉強につながっていたと実感しています。

5. 医学部編入を志す後輩たちに、アドバイスはありますか?

まずは薬剤師の国試にストレート合格できるよう、学業を最優先に取り組んでください。加えて、研究活動など自分自身をアピールできる業績や経験を持ちましょう。そのうえで余裕があれば、英語の勉強に取り組むと良いでしょう。私の話を聞いてみたいという方はぜひ佐藤(雄)教授または道原教授にご連絡ください!

6. 福山大学の良いところをアピールしてください!

朝ごはんを100円で食べられることですかね(笑)。あと薬学部棟はきれいですよ!
私にとって大学時代の一番の思い出は研究活動です。大学時代の約半分は研究室配属の期間でしたし、研究に打ち込み、様々な経験を積んだことが就活や編入試験でのアピールポイントとなりました。また研究室時代の仲間や教員との交流はその後の人生で思わぬ縁をもたらしてくれることを実感しました。

7. 国家試験や編入試験など難関試験を乗り越えた石原さんから後輩へおすすめの勉強法を教えてください!

とにかく復習です!わからないことがあれば遠慮なく先生に聞きに行きましょう。福山大学の先生はみなさん親身になって向き合ってくれます。

在学生(4~6年生)へ編入試験中の生活について話している石原さん

 

石原さんからの一言:

編入試験合格までの道のりは決して簡単なものではありませんでした。昨年夏は不合格が重なり、動悸で食事が摂れない時期もありました。しかし、編入試験の勉強は臨床業務に通じる内容もあり、統計学の学習は様々な臨床データを読み解くのに役立ちました。合格発表の際は、自宅で自分の受験番号を見つけるやいなや、叫んでいました(お隣さん、あの時はごめんなさい、、)。

編入試験では推薦書の提出を求められる場合が多く、佐藤雄己教授に大変お世話になりました。また、試験日程に合わせたシフトや有給調整をしていただいた上司や会社にもお礼申し上げます。

これから医学部での勉強や医師国家試験、臨床研修など大忙しな毎日を送ることになると思いますが、福山大学時代に築いた多くの人間関係を活かしてより良い医療を提供できるよう努力を続けます。
 

佐藤雄己教授から一言:

石原さんより、医学部の受験を決意した旨を聞き、その覚悟を頼もしく感じました。医学部入学後も勉学に励み、多様な視野を持った優れた医療人となり、次世代のリーダーとして活躍することを期待しています。

佐藤雄教授へ医学部合格の報告、そして記念撮影! 

 

道原明宏教授から一言:

石原さん、これから後輩たちも切磋琢磨し、石原さんに続いて、医学部編入試験にチャレンジする学生が増えてくると思います。その時は、成功体験を余すことなく語ってあげてください。更なる飛躍を願っています。

今年度後期、石原さんの話を授業の中で話してみたところ、医学部編入について真剣に話を聞きに私の部屋を訪ねてくる学生がいました。自分をもっと磨いていきたい学生が、福山大学にいることを誇らしく思います。

学生の皆さん、石原さんのように、卒業をゴールにするのではなく、更なる高みを目指してみませんか?

 

本ブログの詳細は2024年3月6日の学長室ブログ『【薬学部】卒業生が医学部編入学試験に合格!』をご覧ください。

 

薬学部SO

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