【薬学部】薬学部学生が日本薬学会第146年会 学生優秀発表賞受賞!!
このたび、日本薬学会第146年会(2026年3月26日から29日、大阪開催)において、本学薬学部6年生の学生が学生優秀発表賞を受賞し、その報告のため、受賞学生および指導教員が学長室を訪問しました。このことについて、佐藤雄己教授からの報告です(投稿は五郎丸です)。
日本薬学会年会は、全国の大学や研究機関から多くの研究者・学生が参加する、国内有数の薬学系学術集会です。「学生優秀発表賞」は、一般学術発表の中から、研究内容および発表の完成度が特に優れた学生に授与される賞であり、今回はポスター発表審査対象演題1,318件のうち291名(受賞率22.1%)が選出されました。本学からはポスター発表3件が受賞対象となりました。
◆ 受賞演題・研究概要
①シスプラチン誘発性悪心に対する小半夏加茯苓湯の効果
○木村 颯太1、出原 翔1、永塚 由佳1、佐藤 雄己1 (1. 福山大薬)
【研究概要】がん化学療法で用いられるシスプラチンによって引き起こされる悪心・嘔吐に対する支持療法の研究です。漢方薬である小半夏加茯苓湯に着目し、マウスモデルを用いてその効果と作用機序を検討しました。摂餌量の変化や悪心指標への影響、食欲調節に関わるペプチドの発現解析を通じて、抗がん剤誘発性悪心を軽減する可能性が示され、支持療法としての有用性が期待される研究です。
②ドネペジル投与時の消化器症状および薬物動態に及ぼす抑肝散および抑肝散加陳皮半夏の影響
○坂元 瑠璃1、木下 翔音1、久保 智香1、永塚 由佳1、佐藤 雄己1 (1. 福山大薬)
【研究概要】 認知症治療薬ドネペジルによる悪心や食欲低下といった消化器症状に対する副作用対策に関する研究です。抑肝散および抑肝散加陳皮半夏を併用した際の副作用軽減効果と、ドネペジルの薬物動態への影響をラットで検討しました。副作用の軽減と安全性の両面から評価を行い、臨床応用を見据えた研究成果となりました。

③薬学生の自己の健康管理と地域住民に対する健康支援への意識に及ぼす薬学教育の影響
〇高山 佳穂1、上本 涼太1、小松 可歩2、村上 慎3、鶴崎 健一4、猿橋 裕子5、竹田 修三1、杉原 成美1 (1. 1.福山大薬、2. 脳神経センター大田記念病院、3. JA尾道総合病院、4. 福山大共同利用センター、5. フィンガルリンク(株))
【研究概要】超高齢社会のわが国では「健康寿命の延伸」が重要な課題であり、健康サポート薬局はその実現に大きな役割を担っていることから、薬学生には健康リテラシーの醸成が求められます。本研究では、薬学教育が薬学生の健康管理意識・行動および地域住民への健康支援意識に与える影響を検討しました。その結果、健康リテラシーを実践的な行動変容に結びつける教育の充実が課題であると考えられました。

◆ 学長室での懇談
学長室では、学生一人ひとりから自身の研究内容や、学会発表に向けて工夫した点、今後の抱負について報告がありました。学長からは、研究に取り組んできた努力に対する労いとともに、今後の学修や進路に向けた激励の言葉が贈られ、終始和やかな雰囲気の中で懇談が行われました。学生からは「研究が思うように進まない時期もあったが、最後までやり遂げることができた」「学会で評価を受けた経験が大きな自信につながった」といった声が聞かれました。



本学学生の日本薬学会年会発表参加の様子は、2026年4月9日のFUKUDAI Mag「【薬学部】学生たちの挑戦が輝く。日本薬学会第146年会に参加しました。」でも紹介されています。
本学薬学部では、講義や実習で基礎を固めながら、学部生の段階から研究室に所属し、主体的に研究に取り組むことができます。今回の受賞は、日々の学修の延長として研究に挑戦した結果が、学会という専門的な場で評価された一例です。薬学を学ぶ中で「なぜだろう」「もっと深く知りたい」と感じたことを、自らの手で確かめ、発信していきたいと考えている学生にとって、本学薬学部は学びを広げることのできる環境の一つです。
◆ おわりに
今回の受賞は、日々の講義や実習に加え、研究室での継続的な取り組みの成果が、学会という場で評価されたものです。受賞された学生の皆さんの今後の活躍を期待するとともに、本学における教育・研究活動が今後も着実に実を結ぶことを願っています。
学長から一言:日本薬学会の大会で日頃の研究の成果について行ったポスター発表3件が、学生優秀発表賞を授賞したという嬉しいニュース。さっそく学長室でその報告を聞くことができました。研究内容については門外漢にはいささか難しかったものの、皆さんの努力の様子と喜びは十分に共有できました。代表して報告に訪れた木村 颯太さん、坂元 瑠璃さん、高山 佳穂さん他の皆さん、おめでとうございます。皆さんの努力もさることながら、日頃からの教員の皆さんの弛まぬ指導の賜物でしょう。




