【プレスリリース】日本産の酵母に未知の性転換遺伝子を世界で初めて発見!

単細胞生物である酵母にも性(雄雌)があります。具体的には、a型とα型という2つの細胞タイプが性フェロモンなどを介して互いにコミュニケーションをとっています。これにより、細胞は接合して倍加します。ヒトなどを例にとれば、卵子と精子の間で生じる受精に相当します。

自然界に生息している野生の酵母は、基本的には性の転換を行いながら、お互いに接合することで倍加する性質を持っています。

生命工学部生物工学科の久冨泰資教授らは、屋久島で分離した野生酵母の遺伝解析を通して、これまで知られていなかった新種の酵母(Kazachstania naganishii)を既に発表していました。今回、久冨グループはこの日本産の酵母に関する分子生物学的研究を通して、性転換を導き出す未知の遺伝子(KnMTI1)の存在を明らかにし、新たな性転換のシステムを予言しました。この性転換をコントロールする新規な遺伝子の実態解明は久冨グループが世界で初めて成功したものであり、研究界からの注目度は著しく高く、研究の詳細はアメリカの権威ある科学雑誌Yeastの2021年1月号(38巻1号、72-90ページ)に掲載されました。

Identification of a novel gene controlling homothallism in the yeast Kazachstania naganishii isolated in Japan

Kousuke Toyomura, Taisuke Hisatomi, Nanami Yokoyama, Akira Miyamoto

Yeast, Vol. 38, No. 1, pp. 72-90 (2021)


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【担当者】久冨泰資(生物工学科)

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