【学長からのメッセージ】福山大学の学生・院生の皆さんへ(5)

 学生、院生の皆さん、いかがお過ごしですか。

 新型コロナウイルス感染症に対する規制が緩和されると、また全国的に感染者が増えてきました。そしてすでにお知らせしているように、本学にも感染者が出て、再び遠隔授業のみに逆戻りしました。少なくとも今月中は遠隔授業のみとなりますが、前期は遠隔授業で終わる可能性も、現状ではかなり高いと思います。なぜならば、東京近辺だけでなく、日本全体感染者が増加傾向にあるからです。広島県も福山市も例外ではありません。広島県や福山市の状況は、新聞やテレビの報道でご存じと思います。本学の感染者の状況等についても、報道以上の情報は、本人のプライバシーもあり、なかなか公表が難しいのですが、皆さんが疑心暗鬼にならないように、今明らかになっていることを簡単に説明しておきます。

 今回の感染者は、経済学部の学生です。HPでもお知らせしたように、本人は社会通念上出席することが適切である集まりに出席し、同席者に感染者がいたため保健所から検査を求められ、検査(正確には抗原検査)の結果陽性が判明したものです。したがって、この学生の行動には何ら非難されるべきことはありません。コロナと共に生きざるを得ない現状では、あなたにも、そして私にも日常的に起こりうることなのです。そして、この学生が保健所からの連絡を受けて迅速かつ適切な行動を取ってくれた結果、大学としても速やかな対応をすることが出来ました。そしてこの学生は自家用車で通学しています。授業にはその間2科目(1号館)に出席しています。皆さんもよくご存じのように、授業では座席の指定を含めて感染防止の対応がかなり徹底して行われています。念のため周囲の学生の健康管理と行動調査票について調べましたが異常はありません。この調査の未提出者も残念ながらいますので、未提出者には問い合わせを行います。この調査票の毎日の提出の重要さがこの件で、よくわかりましたね。

 皆さんは大学や保健所からの連絡がない限り、何も心配することはありません。疑心暗鬼にならないでください。でも、万が一体調の不調や不安を覚えたら、迷わず大学と福山市の「新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口」(084-928-1350)に連絡して下さい。

 現在お伝えできる情報はこのようなところですが、皆さん、これ以上対象学生について詮索するような行動は謹みましょう。また面白半分に情報を流すのもやめましょう。特に、SNSでの発信や拡散などはくれぐれも控え、プライバシーを尊重した対応をお願いします。今皆さんには、福山大学の学生としての品位ある行動をぜひ取っていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

                                  令和2年7月18日

                                  学長 松田 文子