【プレスリリース】タクシー事故情報データの定量解析 成果報告会

福山大学 工学部 スマートシステム学科は、平成29年度に福山市のアサヒタクシー株式会社から標記研究を受託しました。従来、手書き資料で蓄積しても交通事故撲滅に向け必ずしも活用されなかった事故情報データについて、数量化して安全対策を見出す解析を行いましたので、その成果を報告致します。

福山大学工学部スマートシステム学科では、地域産業の活動活発化を安全を確保しながら実現させる様々な工学的方策の研究に取り組んでおります。その一環でアサヒタクシー株式会社からここ数年交通事故が減少しない経営課題を、これまで蓄積してきた事故情報の活用で解決する方策を研究してほしいとの依頼があり、標記研究を受託しました。タクシー運転手の手書き事故情報は、有効に活用する方策を見出した研究事例が多くありません。加えて記載内容が運転手に依ってばらついていることに研究上の困難があります。今回は、計量テキスト分析から抽出した傾向を基に文章情報を数量化する方策を構築し、その数量化データについて統計の多変量解析を実行したものです。解析の結果、事故原因の主要因を識別し、ヒューマンエラーに係る背後要因まで見える化することで興味深い傾向が判明しております。これらの成果は交通事故撲滅に向けたマネジメント構築及び将来の自動運転技術へ盛り込むヒューマンエラー対策の示唆を与えるもので、皆様へ広く成果を公開・報告致します。是非、下記の成果報告会へ参加いただいて、各々の立場で活発な情報収集と討議を行っていただけたら幸いです。

報告会について

■日時 平成30年5月26日(土) 11時~12時
■場所 本学 宮地茂記念館 2階202研修室
■プログラム
11時00分~11時30分: 研究成果のプレゼンテーション
11時30分~12時00分: 研究成果及び今後の計画について質問と討議

 


■本件に関するお問い合わせ先■

【担当者】関田 隆一 工学部 スマートシステム学科 准教授
【電話番号】084-936-2112(内線4140) 【FAX】084-936-2023
【E-mail】sekita@fukuyama-u.ac.jp