生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

生命栄養科学科

菊田 安至(きくた やすし)

職 名 教授
学 位 医学博士
専門分野 生化学、脂質生化学
担当科目 生化学Ⅱ、分子生物学、生命代謝学など
メッセージ 脂肪は、エネルギーを蓄える重要な働きを持ちますが、現代では厄介者として扱われています。“どうやって脂肪を身体にためないか”が、健康や美容の基本になっています。エネルギー効率がとても高く、簡単には消費しきれない脂肪を分解するための代謝経路を調べています。

肪酸分解のバイパス経路

脂肪酸分解は、主にβ酸化によって行われることはよく知られています。一方、ヒトや動物の体内には、脂肪酸のω末端が酸化されたω-ヒドロキシ酸が存在します。これは脂肪酸分解系の一つであるω酸化経路の中間代謝産物で、さらに酸化されてジカルボン酸になり、ペルオキシソームのβ酸化系で分解されます。この経路の逆反応はなく脂肪酸の分解に傾いていることから、脂肪酸分解系の活性化との関連が注目されています。

脂肪酸のω酸化経路による分解

ω酸化脂肪酸の食品としての機能

ω酸化物は、ヒトや動物の体内で酸化酵素により作られますが、これらを経口摂取することは脂肪酸分解系に影響すると考えられます。そこで、トリアシルグリセロール中に結合しているω酸化脂肪酸を解析し、食用油脂中での含量を明らかにします。さらに、ω水酸化脂肪酸を多く含む食用油脂の摂取による脂肪酸分解系への影響を調べています。

脂肪の蓄積と分解