生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

海洋生物科学科

山本 知里(ヤマモト チサト)

職 名 講師
学 位 博士(水産学)
専門分野 海洋哺乳類学、動物行動学
担当科目 海洋動物の行動と生態、フィールド調査法、フィールド生態環境実習(1)、生物統計学
メッセージ 海でくらす哺乳類を海洋哺乳類といいます。海洋哺乳類は世界中の海にいて、群れでくらしたり単独でくらしたりと様々です。では、それぞれの種はどのようにくらしているのでしょうか?水族館や野外で海洋哺乳類(特にイルカ)の調査を行い、動物の”くらし”と “こころ”を探る研究をしています。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

イルカの行動に関する研究

イルカは2頭以上で色々な社会行動を行い、それによって個体間の関係を築きます。友好的な社会行動(親和行動)で仲を深めたり、けんかをしたり仲直りをしたりもします。また種によっては数年かけてコドモを育てたりもします。このような行動は、種によっても、また同じ種でも個体や状況によって異なることがあります。ある行動にどのような役割があるのでしょうか?イルカはどのような状況でどういった行動をするのでしょうか?行動を詳しく観察することで、これらの疑問を調べています。

2頭で一緒に泳ぎ、親和行動を行うイルカ

イルカの認知能力に関する研究

社会的な群れでは様々な個体間での問題が起こるため、動物はそれにうまく対処しなくてはいけません。そのため、社会的な動物は群れでうまくくらすために、いろいろな認知能力を発達させたといわれています。ハンドウイルカなど、イルカのなかにも群れでくらす種がいます。ではイルカたちは、どのような認知能力をもっているのでしょうか?その能力は群れでくらすうえで、どのように役に立つのでしょうか?認知実験としてイルカにいろいろな課題をこなしてもらうことで、イルカの認知能力を調べています。

2頭で一緒にひもを引いたときに報酬がえられる課題をこなすイルカ

瀬戸内海のスナメリ

スナメリは日本沿岸に広く分布する小型の鯨類ですが、定住性であり5つの個体群にわかれています。その個体群の一つが、瀬戸内海にくらすものです。本種は沿岸の浅い海域にくらしているため、経済活動の影響をうけやすく、頭数が減少している地域もあります。保全には基礎的情報が欠かせませんが、瀬戸内海のスナメリについては不明点が多いのが現状です。スナメリが瀬戸内海をどのように利用しているかを調べ、本種の保全に役立てたいと考えています。

しまなみ海道からみた瀬戸内海