生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

【健康栄養科学科】タピオカの原料「キャッサバ」の花が開花しました!

タピオカの原料となる熱帯植物のキャッサバが開花
国内での開花は珍しく、優良品種の作出に貢献が期待!

キャッサバは、熱帯・亜熱帯地域で広く栽培される澱粉資源作物であり、イネ、コムギ、トウモロコシに次ぐ第四の炭素資源として重要です。キャッサバの開花は熱帯地域の高い標高で見られる極めて珍しい現象ですが、この度福山大学キャンパス内の畑で開花が観察されました。開花の実現により、収量の増加、有用な澱粉形質の獲得、多様な環境で生育可能な優良品種の作出や、キャッサバの基礎研究への貢献が期待されます。

本件のポイント

  • キャッサバは澱粉資源植物として世界的に重要であるが、開花しづらいため研究が遅れている。
  • キャッサバに剪定処理を施すことで、開花が観察された。
  • 開花により交配ができれば、優良品種の作出など飛躍的な研究の進展が期待できる。

タピオカの原料として身近なキャッサバは、主にアフリカや東南アジアで栽培されており、その塊根(イモ)は世界の5~10億人の食糧源となっています。このような重要性から、今後品種改良による優良品種の作出が期待されていますが、キャッサバはめったに開花せず、開花に必要な環境や気象については謎が多い植物です。福山大学では、本年度理化学研究所から内海好規教授が赴任したのを機に、キャンパス内で様々な系統のキャッサバの栽培を始めたところ、剪定処理を施すことで、平地ではほとんど開花しないとされるキャッサバ3系統で開花が観察されました。開花により、品種間の交配が可能になれば、収量の増産、有用な澱粉形質の獲得、様々な生育環境に適した品種の作出などが期待されることに加え、キャッサバに関する基礎研究が大いに進展すると期待されます。 

 

広島ニュースTSSから取材を受けた時の様子は以下のURLから!

https://youtu.be/nKR1vuvYL0I?si=rXbDQtVkGM8tpFti

 

本件のお問合せ先

【担当者】内海 好規(生命工学部健康栄養科学科)

【電話番号】084-936-2112(内線 4055) 【FAX】084-936-2023

【E-mail】u23y@fukuyama-u.ac.jp

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