人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

心理学科

中野 美奈(なかの みな)

職 名 准教授(心理学科附属こころの健康相談センター長)
学 位 博士(教育学)
専門分野 臨床心理学
担当科目 心理実践実習A~D,産業・労働分野に関する理論と支援の展開,心理演習など
メッセージ 過去の後悔や未来の不安などに気持ちが飛んで苦しい時に,「今ここ」に心を戻す手段になったり,精神的不調の原因となる対人トラブルへの上手な対処方法を考えたり,日常生活でのストレス対処法やリラックス法を身に着けたり。心理臨床の技法を学ぶと,「本当に役立った!」と感動する場面にたくさん出会えると思います。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

職場の多様な「うつ」について

日本の職場には,過重労働によって発症する従来型の「うつ病」以外に,様々な「うつ」状態があります。適応障害は産業領域において非常によく見られますし,発達障害の二次障害としての「うつ」もあります。この本は,研究活動に加えて,私の十数年間にわたる企業従業員としての経験と,大学の心理教育相談室,精神科病院,メンタルクリニック,EAP企業での心理臨床家としての経験にも基づいています。

著書「ストレスチェック時代の職場の「新型うつ」対策」

マインドフルネスについて

生活していると,色々なネガティブな考えや感情が湧いてきて,頭がいっぱいになって,苦しくなる時がありませんか。そのような時は,過去の後悔や未来の不安などに気持ちが飛んで,「心ここにあらず」な状態になりがちです。マインドフルネスは,そんな「心ここにあらず」で苦しい状態への対処法としておすすめです。 職場のメンタルヘルス研修にも,マインドフルネスを取り入れています。

訳書「マインドフルネスのすべて」

呼吸法について

不安や緊張が高まると,呼吸が浅く速くなってしまいますね。呼吸再訓練法は,そのようなときにとても役に立ちます。スマートフォンアプリ「呼吸レッスン」は呼吸のセルフモニタリングから,理想的な呼吸の把握および体得へ至れるよう,各学習過程が段階的に構成されています。このアプリを4週間使用することにより,WHO-5(精神的健康度)や安静状態のスコアが改善し,自律神経に関係するストレス反応が軽減したことが明らかとなりました。

スマートフォンアプリ「呼吸レッスン」