人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

【人間文化学部心理学科・大学院人間科学研究科】心理学科附属こころの健康相談センター研修会が開催されました!

【人間文化学部心理学科・大学院人間科学研究科】心理学科附属こころの健康相談センター研修会が開催されました!

本日は心理学科附属こころの健康相談センター主催の研修会について、心理学科宗田直子助手からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの向井です)。

 


心理学科の宗田です。3月8日(日)に心理学科附属こころの健康相談センター2025年度研修会が開催されました。

当相談センターは、福山大学・心理学科の附属施設として、一般の方々への心理支援の活動を行っています。心理臨床学専攻の大学院生が、公認心理師の実習活動の一環として相談を担当しています。そして当センターの活動のもうひとつの柱として、2年に1回、地域の方々を対象とした、心理臨床に関するテーマの研修会を開催しています。研修会は隔年で開催されています。

今年度は「行動活性化――抑うつ症状へのアプローチ」というテーマで、広島大学保健管理センター カウンセリング部門准教授の髙垣耕企先生を講師にお迎えし、福山駅前にある学校法人福山大学社会連携推進センターにて開催されました。

髙垣先生は、公認心理師、認定行動療法士(日本認知・行動療法学会)、認知行動療法師(日本認知・行動療法学会)、臨床心理士でいらっしゃいます。うつ病に対する認知行動療法を専門とされ、抑うつ症状の理解とその対応、うつ病の集団認知行動療法、うつ病の行動活性化の研究やその実践に取り組まれております。講演では、抑うつ症状、認知行動療法、行動活性化の概要と実施方法などについて、非常に興味深いお話をいただき、ご参加の皆さまは、熱心に聴き入っていました。

また、実際にワークを行い、普段の生活を振り返る、とても良い機会となりました。

人間科学研究科の大学院生は、当日の講演を聴講しただけでなく、スタッフ業務も担当しました。教員と協力して、会場設営から受付、会場案内と、スムーズな運営に貢献していました。

以下、研修会に参加した大学院生や学部生の感想をご紹介します。

石井 荘さん(大学院人間科学研究科心理臨床学専攻・医療心理学研究室修士1年・鳥取県立智頭農林高等学校出身)

研修会に参加し、閾値下うつ(診断基準は満たさないものの抑うつの症状が見られる状態)に対する行動活性化について学ぶことができました。閾値下うつを有する人に対しては、健康行動を増やすことが有効であることが示されており、特に日常生活の中で無理なく取り入れられる行動の選択が重要であると学びました。また、健康行動の増加は単に行動量を増やすことを意味するのではなく、達成感や喜びを伴う行動を増やしていくことが重要であると学びました。さらに、対象者の価値観や生活文脈に即した行動を選択することの重要性についても学びを深めることができました。個人にとって意味のある活動を取り入れることで行動を増やすことに繋がると学びました。この学習を通して、今後の臨床場面での支援に活かしていきたいです。

松下光希さん(大学院人間科学研究科心理臨床学専攻・発達心理学研究室修士1年・岡山県立玉島高等学校出身)

今回の研修会では、抑うつ症状に対する行動活性化を用いたアプローチについて学びました。行動活性化の概要とともに、介入の流れを段階ごとに重要なポイントや難点、活動の具体例などを交え、経験をもとに丁寧に講義していただいたことで、理解が深まりました。また、実際に活動記録表に記入するワークを行った際には、自身の日頃の行動とその行動に付随する感情の動きを点数化、記録する難しさを実感しました。同時にクライエントが継続して記録する際の負担についても再認識する機会となりました。今回の研修会で学んだことについて、クライエントの状況に合わせた支援を行うためのアプローチの幅を広げる知見として活用していきたいと考えています。

廣瀬陽斗さん(人間文化学部心理学科・医療心理学研究室4年・広島県立府中高等学校出身)

研修会にて高垣講師の行動活性化のお話を聞き、気分と行動の関連性について改めて理解を深めることができました。特に、行動には気分を下げる行動と健康行動の2種類があり、気分が落ち込んでいるときほど、行動量が減り、その結果さらに気分が低下するという悪循環は印象的でした。また、小さな行動を積み重ねることで達成感が得られ、気分の改善につながると言う点は、実生活にもすぐに応用ができると感じました。本研修で得られた知見は、気分と行動の相互作用を理解する上で非常に有益であり、今後の実習活動における心理支援の実践に活かしていきたいと考えています。

聴講した学生たちにとっても、抑うつの方への心理支援だけでなく、自分自身の生活にも活かせるヒントをいただく機会になったようです。貴重なご講演をしてくださった髙垣耕企先生、ご参加くださいました皆様に、あらためて御礼申し上げます。


 

学長から一言:心理学科附属こころの健康相談センター2025年度研修会は抑うつ症状をテーマにして、たいへん充実した催しとなったようです。参加し、隔年実施の研修会を円滑に進めるためにスタッフ業務もこなした学生の皆さんのコメントにそれを窺うことができます。本テーマの専門家であり、招聘に応えて講師を務めて下さった広島大の髙垣耕企先生に私からも御礼を申し上げます。

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