人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

【メディア・映像学科】新任教員 梶川 瑛里講師 を紹介します

【メディア・映像学科】新任教員 梶川 瑛里講師 を紹介します

メディア研究、ポピュラーカルチャー研究を専門とする梶川 瑛里講師がメディア・映像学科に着任しました。専門性の強化とともに、ジェンダーバランスにも配慮した体制となり、学生の皆さんの学びを多角的にサポートします。梶川講師からの自己紹介メッセージが届いていますので、FUKUDAI Magメンバーの渡辺がお伝えします。

 


はじめまして。今年度9月より人間文化学部メディア・映像学科に着任した梶川瑛里(かじかわ えり)と言います。よろしくお願いします。
名古屋から引っ越してきて約2ヶ月、新たな地福山にも慣れてきました。街を歩いているとバラの花が咲いているのを見かけたりして、小さいけれど豊かな発見に毎日驚かされながら暮らしています。

「驚き」は、私のこれまでの歩みをお話しする上で欠かせない言葉です。最初の驚きは、大学で学んでいた時に訪れました。現在の専門はアイドルを中心としたメディアやポピュラーカルチャーの研究ですが、もともとはキリスト教美術に関心を持っていました。転機となったのは学部時代、映画の授業で映像表現の奥深さに触れたことです。「スクリーンに映っているものすべてに意味がある」と気づいた瞬間、それまで何気なく見ていた映像が急にイキイキと踊り出したように感じました。この体験をきっかけに、大学院で映像研究に足を踏み入れました。そして、その過程で出会ったアイドルのミュージックビデオが第二の転機です。学部の頃に学んだ映像分析を用いることで、一見楽しいだけに見えるミュージックビデオが社会・歴史・メディア・産業など、さまざまな要素の関係の上に成り立つ奥深いものであることに気づき、現在の研究テーマに至りました。さらに、大学院時代には、海外での研究活動という別の驚きを経験しました。異なる文化を持つ場で日本のアイドルを研究することは、自分がやっていることを色々な角度から見つめ直す絶好の機会となりました。何より留学経験で培った英語力は、大学での英語教育に携わる道を開いてくれました。

福山大学メディア・映像学科への着任も、大きな驚きをもたらしてくれた転機のひとつです。幼い頃から絵を描くことが好きで、芸術を作る仕事を夢見ていました。その夢は成長の過程で一度手放してしまいましたが、学芸員資格のために美術館で実習をしたり、ミュージアムを運営するボランティア団体に所属したりすることで、芸術とのつながりを保ち続けていました。今、このような形で表現を学ぶ学生のみなさんと関わることは、昔から抱いていた芸術への思いと今までの歩みが思わぬ形で交差した結果だと感じています。

こちらでは、これまでに培った芸術やメディアを「見て、考えて、語る」力を活かし、学生のみなさんの制作や表現活動の力になりたいと思っています。それとともに、学生のみなさんが文字ではなく図像を通して自分の感じたこと・考えたことを雄弁に伝える姿を見ると、私自身も多くを学ばされます。福山大学での教育や研究を通して新しい表現を身につけ、考えをより豊かにしていきたいと考えています。

 

学長から一言:メディア・映像学科に着任の梶川瑛里講師、福山大学へようこそ! 赴任から2か月あまり、この辺りの環境や福大での生活にだいぶん適応できた頃でしょうか。 これまでの経験と専門学問分野から、美術や映画など芸術に対する深い理解とともに鋭い感受性の持ち主と拝察します。同様の分野や対象に興味を抱く学生諸君の良きロールモデルとして、大いに刺激を与えて欲しいと願っています。

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