
【心理学科】子育てステーション(@子ども遊び広場)の活動報告
心理学科の赤澤です。2025年4月17日に、心理学科発達心理学研究室の4年生が学長室を訪問し、大塚学長に2024年度の子育てステーション活動について報告しました。(投稿は向井です。)
心理学科では、2007年度から福山駅福山城口前の学校法人福山大学社会連携推進センター2階にある子育てステーションにて、乳幼児の親を対象とした「子ども遊び広場」活動を実施してきました。2015年度から発達心理学研究室の学生がその運営に携わるようになりました。「幼保連携型認定こども園 こどもえん つくし」と協働しながら、また、心理学科助手のサポートを得ながら活動を継続・実施してきました。2024年度は、活動10年目の節目の年となりました。
<報告書の表紙> <報告書を学長に進呈する柴田さん>
元々、この活動の企画・運営は学生主体で行っていましたが、参加親子の募集だけは、教員が主となって行っていましたが、2024年度からは、参加親子の募集活動も学生が責任をもって行うようになりました。学生たちは、公式ラインを立ち上げたり、作成した募集ポスターを広島県の子育てポータル イクちゃんネットに投稿したりするなど初めての試みで四苦八苦ではありましたが、やり遂げることが出来ました。そして、2024年度は、年間4回の活動を実施することが出来ました。また、例年、子ども遊び広場活動では、活動費を得るために、学生が助成金の申請に取り組んでいます。毎年地域の助成事業に申請書を提出し、審査を受けており、2024年度は、(公財)ひろしまこども夢財団の助成金申請代表者を東光璃さん(発達心理学研究室4年・山口県鴻城高等学校出身)が務め、審査を受けた結果、めでたく助成金を交付していただけました。この場をお借りして、夢財団にお礼を申し上げます。
さて、学長室での報告では、大塚学長が学生一人一人に活動の成果等を質問、学生たちは緊張しつつも、誇らしげに報告していました。以下は、3名の学生のコメントです。
・東光璃さん(発達心理学研究室4年・山口県鴻城高等学校出身)
「今回私は、(公財)ひろしまこども夢財団の助成金申請の代表を務めました。助成金への申請は初めてで、何度も書類の修正や確認を重ねる中で責任の重さを実感しましたが、無事に交付していただけたときは本当に嬉しく、大きな達成感がありました。また、活動を通して子どもたちと関わる中で、笑顔や言葉に癒されたり、学ばされたりすることも多く、自分にとってとても充実した経験となりました。」
・柴田愛丸さん(発達心理学研究室4年・愛媛県立今治南高等学校出身)
「私は子ども遊び広場において主に参加者の募集を行いました。保護者様とのやり取りやお子様と直接触れ合ったことなどを通して、親としての責任や子どもに対する愛情と責任、子どもとの触れ合い方を学ばせていただきました。活動報告のための学長室訪問は毎年行われており、去年先輩方が報告に行かれる姿を今でも覚えています。今年度はいよいよ自分たちが報告することになり、かなり緊張しましたが、子ども遊び広場が10周年であることを大塚学長に報告した際に、ねぎらいの言葉をいただき、大変嬉しかったです。」
・藤原千鶴さん(発達心理学研究室4年・第一学院高等学校出身)
「こども遊び広場では、子どもたちだけでなく沢山の大人(講師の先生、こども園の先生、親御さん、県の職員など)とも密に関わります。子どもたちの枠にとらわれない豊かな発想はもちろん、それを育むような先生や親御さんの振る舞いや、県の職員の方との事務的なやり取りからも、学ぶことが沢山ありました。今後、対人援助職として働くときに、この経験を活かしていきたいです。」
<大塚学長に子ども遊び広場の成果を伝える学生>
<全員で写真撮影>
学長室から退室した学生たちは、学長と直接お話しするのも、学長室を訪問するのも初めての経験でしたから、「緊張しました!」と申しておりましたが、学長の激励を受け、非常に喜んでいました。発達心理学研究室では、2025年度もこの活動を継続し、新メンバーとともに、また新たな一歩を踏み出していこうと考えています。
学長から一言:心理学科発達心理学研究室の皆さんが課外に取り組む子育てステーション活動の昨年度の成果について報告を受けました。指導に当たった赤澤教授をはじめ教員のアドバイスを受けながら、小さなお子さんだけでなく、その親御さんやこども園の皆様など年代も多様な方々と触れ合った経験は貴重です。きっとこれから大きく羽ばたく糧になるでしょう。この活動の意義を認めて助成金をご提供くださった(公財)ひろしまこども夢財団の皆様に、私からも篤く御礼を申し上げます。