
【メディア・映像学科】新任教員 林緑子講師 を紹介します
メディア・映像学科に今年度、2名の新任教員が着任しました。今回はそのうちの一人、林緑子講師から自己紹介の記事が届きましたのでお伝えします。(投稿は渡辺です。)
はじめまして、こんにちは。私は、この春よりメディア・映像学科の講師になりました、林 緑子(はやし みどりこ)です。専門はアニメーション文化史の研究です。よろしくお願いいたします。東海地方から引っ越して、1か月ほど経ちました。からっとした陽光と自然豊かな福山市で、皆さまと一緒に、学びの場で過ごせることがとても嬉しいです。

2023年11月に名古屋大学で開催したセミナー「映画祭と作品、人がつむぐ現場性」の司会風景
一生懸命好きなことを追求していると、なんだか望ましい方向に行けることがあります。私は、短編アニメーションの自主上映会を企画運営してきました。現在は、上映活動する中で出会った人と、映像とお茶が楽しめるコミュニティカフェを東海地方で共同運営もしています。映像に関係した活動を続ける中で、アニメーションのファンが地域でどのような活動をしてきたのか、その歴史にも興味を持ちました。結果、大学院で映像学を学びながら、アニメーションのファンについて研究することになりました。このような活動を経て、大学教員となりました。
もう一つ、私が子どもの頃から興味を持っているのが動物に関することです。動物は、人間の都合に合わせて、資源として労働力や食品、材料などに使われてきました。一方、愛する対象としても長い歴史があります。同じ生き物でも、食べられる・食べられない、材料になる・ならない、愛せる・愛せないなど、私たちは区分けして差別化しています。そうした当たり前になっていることが、子どもの頃からいつも不思議でした。そんな疑問が研究とつながって、映像に映っている動物イメージやキャラクターを分析することを始めました。動物のことを考えていたら、数年前に動物キャラクターのファンの人たちにも、たまたま出会えました。私は、アニメーションのファンを研究してきたので、その経験とも繋がって、自分の方向性がより明らかになったのです。
こうした経験を踏まえて、アニメーション、ファン、動物キャラクターという3つのキーワードで、福山市という場所で、どんなことを教員としての教育や研究、地域貢献に生かせるのか考えて実践していきたいです。
学長から一言:メディア・映像学科に新たに着任の林緑子講師、福山大学へようこそ! 日本のアニメはほぼ世界中で注目され、若者だけでなく幅広い層の熱狂的ファンも少なくないようです。その文化史が専門の研究テーマとなると、きっと福大にも惹き付けられる学生が多いことでしょう。好きなことが職業になるというのは理想的な人生です。福山の地でさらに注目を集める実践や研究を行ってください。