人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

【人間文化学科】新任教員を紹介!

【人間文化学科】新任教員を紹介!

今年度、人間文化学科には新任教員の奥村尚大講師が着任しました。奥村講師の専門は、日本近現代文学です。今回は、奥村尚大講師による自己紹介とメッセージをお届けします。(投稿はFUKUDAI Magメンバーの古内)。

 


Q1:これまでの活動と専門分野について教えてください。

専門分野は日本の近現代文学です。刑務官の方を中心的な読者とする『刑政』という専門雑誌があるのですが、実はその雑誌には吉川英治や吉屋信子など多数の作家が記事を寄稿しています。『刑政』に掲載された記事を中心に、文学者たちが刑務所やその関係者たちとどのように関わってきたかを調査しています。文学と法という二つの分野が重なる場所でどのような文化が生まれたのかを明らかにし、文学と文学者が社会の中で果たしてきた役割について研究したいと思っています。

Q2:担当授業の内容について簡単にお聞かせください。

担当授業は「日本近現代文学研究」や「日本文学研究法」などを担当しています。人間文化学部には心理学科司法犯罪コースとメディア・映像学科もあるということで、関心が広がるような授業をしたいと思い、前期は犯罪、後期はテレビやインターネットなどの現代的なメディアが登場する作品を取り上げてみました。「日本文学研究法」の授業では夏目漱石『坊っちゃん』を語りの技法やジェンダーなどの様々な視点から読んでいきます。研究手法を学ぶことで、一つの作品を色々な解釈で読むことができるようになることを感じてほしいと思っています。

Q3:意気込みとメッセージ

みんなで一緒に文学作品について考えたり話し合ったりする時間も、読んだことのない本をじっくり読む時間も、図書館でゆっくりと本を選ぶ時間も、社会に出るとなかなか得られません。本当に貴重な機会だと思います。ぜひしっかり自分の頭で考えたり、周りの人の話を聞いたり、いろいろな理論や知識を学んだりして、視野を広げていってほしいと思っています。私自身もみなさんの意見や考えを聞きながら、一緒に考えていきたいと思っています。また、みなさんの考えや疑問にうまく応えられるように、これからも学んでいきたいと思っています。

 

学長から一言:人間文化学科に新たに着任の奥村尚大講師、福山大学へようこそ!刑務官の皆さんが主たる読者と想定される『刑政』という専門誌に寄稿された著名な作家の作品を分析する中で、それらの作家の見方や思いを解明しようというユニークな切り口からの近現代文学研究は興味津々です。当該作品はもちろんのこと、広く文学の世界に学生をいざなって行ってほしいものです。

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