【電気電子工学科】びんごクリエイターズラボ に参加、MBD実習Ⅰ・Ⅱの授業の成果を発揮!
福山大学がある福山市とその周辺の市町村のクリエイティブな人・モノ・コトが一堂に集まる交流イベントである「びんごクリエイターズラボ」が11月3日に iti SETOUCHI で開催されました。福山大学工学部電気電子工学科では、3年生のMBD実習Ⅱの授業の受講学生が中心となりワークショップで工作教室を出展。また、研究生で大学発ベンチャーを進めている村上力丸君がピッチトークで日ごろの取り組みを登壇発表しました。この様子について、電気電子工学科の伍賀が報告します。
びんごクリエイターズラボは、今回が初の試みで、体験(ワークショップ)には福山大学をはじめ、尾道市立大学や福山工業高校、笠岡工業高校、府中東高校が工作教室という形式で出展を行いました。我々、電気電子工学科では3年生後期にMBD(ModelBaseDesign)実習Ⅱの授業があり、基板加工機や3Dプリンター、CADなどを活用し、実際にプロジェクトを推進する形式でものづくりの学修を進めています。この度、びんごクリエイターズラボへの出場を依頼されたのは10月の下旬で、数週間と短い時間の中で、工作教室のイベントを企画し準備をすすめました。
今回の工作教室では「プログラミング・イルミネーション」というテーマで上記のようなマイコンにLED・スピーカ・タクトスイッチを実装したデバイスを提案しました。このデバイスで、電子オルガンや連打ゲームのようなプログラミングも学習できます。我々の学科では、夏のオープンキャンパス体験入学に、これまで様々な工作教室の企画を実施しており、今回のデバイスもそこでのノウハウを活かしたものです。とはいえ、非常に短い準備期間と、限られた予算の中でいかに物をつくるか、というなかなか歯ごたえのある挑戦になりました。
今回、開発したデバイスでは、Raspberry Pi Picoのジェネリック製品で価格を抑え、LEDやスピーカ、タクトスイッチ等はこれまでの工作教室での残部を流用。オープンキャンパスの工作教室と同等の約20個を準備しましたが、コストは半分以下になっており工夫の跡が見られます。また、3Dプリンターで2色のケースを製作し、アイテムとしての見栄えを高めています。回路基板の設計は、生産性や加工のしやすさをフィードバックしながら、しかも短期間に改良と量産を実現し、多くの学びがあったようです。
びんごクリエイターズラボ当日、我々は以下のようなブースを設けて工作教室を実施しました。ブースには福山大学が取り組んでいる研究、「瀬戸内の里山・里海学」の紹介のパネルも設置され、多くの方の関心を惹いていました。工作教室は、来場された小学生のお子さんとその親御さんが中心で受講され、電子オルガンや連打ゲームなどが人気、LED・スピーカ搭載の光る奏でるという機能の価値をあらためて認識することができました。
また、今回のイベントでは、15人のクリエイターの登壇発表があり、そのうちの1人として福山大学の研究生、かつ、株式会社サリー・プロジェクト開発部の村上力丸君が日ごろの取り組みを「生成AIと創る未来 大学発ベンチャーの挑戦」という題でまとめて紹介してくれました。
こちらの発表もしっかりしたもので、当学科での学びが実際の社会の現場で大きく役立つことや、研究や技術開発で、学術や産業界に貢献していく意気込みが感じられました。
また、びんごクリエイターズラボのステージ付近では、企業・教育機関の展示紹介ブースが設けられました。そこでは福山大学工学部の4学科(電気電子工学科・建築学科・情報工学科・機械システム工学科)を紹介するため下の写真のような展示を行いました。
今回のびんごクリエイターズラボへの出展はなかなか大変でしたが、多くの学びや成果があり、また、来場された方々に福山大学の学生の企画力や活躍、我々の研究成果を評価していただいたことに大きな価値がありました。この経験を今後の勉学、研究に役立てていきたいですね!
学長から一言:ものづくりに関心のある近隣地域のクリエイティブな人たちが集い、日頃の研究や実践の成果を発表しあう催し、「びんごクリエイターズラボ」で電気電子工学科の皆さんが頑張りました。基板加工機や3Dプリンター、CADなど日頃の授業でも使っている設備を駆使し、短い準備期間にもかかわらず、マイコンにLED・スピーカ・タクトスイッチを組み合わせ、来場者の目を惹く装置を開発。この作品が既成の商品よりずっと安価で作れるというのも魅力。実用化の可能性も大いに有りなのでしょう。学科の実力を示す好機会になりました。











